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2006年04月05日
Blue Garden of SCRAP vol.5 れぽーと
息をつめる日々だったのだ。
新しくバイトを始めたのだが、
終始気をはっているせいか、あんまり息をしていなかったようなのである。
気づくと無呼吸状態、というのが頻繁にある。
肩もこっている。
はぎしりもひどい。
わたしはむかしから、
精神状態が体にすぐ出る。
ぎちぎちのシフトに、
ぎちぎちの体。
バイト楽しいんだけどなあ。
こりゃいかんわなあ。
と
おもっていた。
うちに帰っても
眠っても
目覚めても
よけいな力が入りっぱなしなのだ。
抜こうとおもうと、
さらに別の力が入る。
その日もバイトだった。
お店は混んでいて、あとからあとから仕事はくる。
緊張しっぱなしで、あわただしく流れる時間。
定時から30分ほどたったころに上がり、
急いでNANOに向かう。
やあやあ久しぶり、
やあやあはじめまして
などと先客の人たちに言いながら
ライブが始まるのを待つ。
どんどんお客さんが集まる。
みるみるうちに、NANOの中はいっぱいになった。
メス戌&Co.の演奏がはじまった。
ギターと、ひとりの男の人。
ギターがなりだしたとたんに、
あたしの頭の中は真空になり、メロディーだけがそこに流れてきた。
やさしく、力づよく。
静かに、確かに。
彼はギター一本で歌った。
雨のなかの部屋みたいな歌だった。
小学生のときの、雨の中、ひとりで留守番しているようなきもちの歌。
ひとりぼっちで、だけど、なんにもこわくないような。
孤独ってこんな感じなのかしらと
あたしはしみじみとその感覚を味わいながら、
その、メス戌の、雨の部屋で、
うたたねを少しした。
うたたねをしたのは、
すごくひさしぶりだった。
そして次のヒトリトビオは、
雨の中の校庭のような音楽だった。
のびやかなトロンボーン。
味のある声。
自由自在のリズム。
乾いた校庭に、
雨がしみわたる感じ。
そしてもちろん校庭はわたしで、
雨はヒトリトビオなのだ。
雨の校庭は
いつもよりやさしくて
いつもより自由だ。
そこには誰もいない。
ただ鉄棒だけが、凛と立っていて、
鉄棒ができないわたしは
無限にあそぶことができる。
そんな感じの音楽だった。
(よくわからんな、このレポ。でもまだ続きます)
雨があがり、太陽の光がこぼれてくると、
しずくはひかり
虹がかかる。
24ページは、そんな音楽。
適度にあたたかく、
適度にゆるく、
適度にまぶしい。
包むような浮遊感。
それなのに
しっかり地に足がついている感じ。
春だ。
まさに、春。
気づくと
力がぬけていた。
息をふかくしていた。
ジントニックが
ここちよく体をあたため
ますます音楽がしみこんでくる。
よけいな力がすべて抜け、
かわりに
なにやらあたたかく
なにやら哀しく
なにやらうれしいものが
体に入ってきた。
それは、
彼らの音楽です。
最高だなあ今宵は。
人生はすばらしい。
そうおもったので
ヒトリトビオさんにそう言うと
「今まではすばらしくなかったんですか?」
と笑いながらおっしゃった。
あたしは少し考えて
「いや、今までもすばらしかったですよ」
と、言った。
それくらい
幸せな夜。
幸せな音楽。
来てくれたお客さん、
出演してくれたバンドさん、
いつもお世話になっているNANOさん、
本当にありがとうございました。
素敵なイベントでした。
(追伸)
次のブルガは休ませていただきます。
より良いイベントをつくりあげるためです。
みなさん、乙女チックポエムナイトやデパ屋や
他のイベントは着々と続くので
どうぞおいでなすってください。
SCRAPスタッフ 土門
投稿者 scrapstaff : 2006年04月05日 21:45