滝井秀典さん

滝井秀典さん

キーワードマーケティング研究所という会社で、Webマーケティングのお仕事をおこなっています。
Yahoo!やGoogleを使うユーザーの気持ちを考えたコンテンツ制作に興味があります。
このリアル脱出ゲームとは、1年前に出会い、子供と一緒に参加したところ、すっかりハマってしまいました。

あなたはリアル脱出ゲームにはもうチャレンジされましたか?
はじめまして、私はキーワードマーケティング研究所の滝井と申します。
普段はWebに関するお仕事をしています。

先日、東京ドームシティの遊園地で開催されている、進撃の巨人×リアル脱出ゲーム「巨人に包囲された遊園地からの脱出」に参加してきました。

リアル脱出ゲームは初体験だったんですが、本当にすばらしいものでした!

今回ひょんなご縁で、一参加者としてこのレポートを書かせていただく機会をいただきました。
40過ぎ、子育て真っ最中、リアル脱出ゲームは初心者、という男による参加レポートです。

まだリアル脱出ゲームに参加したことがない人の参考になれば幸いです。

進撃の巨人×リアル脱出ゲーム「巨人に包囲された遊園地からの脱出」


●SCRAPからのお知らせ
現在、「巨人に包囲された遊園地からの脱出」は公演を終えていますが、小さなお子様と一緒に楽しんでもらえる謎解きイベントは最新作が続々登場しています。『リアル脱出ゲーム for kids』をご確認ください。
side_bnr-forkids

なかなかハードルが高かった「リアル脱出ゲーム」への初参加

今から4年前、新聞で“リアル脱出が静かなブームになっている”という記事を発見し、私のブログでリアル脱出ゲームに関する記事を書いたことがありました。

それ以来、「いつか参加したいな~」と思いつつ、シャイな私にとっては“密室から脱出するのに初顔合わせの人と協力する”というルールのハードルが高いことや、「いい歳したおっさんが若者に混じって足ひっぱたら嫌だな・・・」とかいろいろ考えてしまい、参加できなかったんですね。

さらには、


  • 人気があってチケットを購入するのが難しい
  • 10%程度しか脱出できないくらいに、謎解きの難易度が高い

といった話を聞くにつれ、どんどん腰が引けてしまっていました。

そうこうしているうちに、小学校4年生になる息子から「DSの脱出ゲームにハマっている」という話を聞いたんですね。

ん?息子はDSの脱出ゲームが好きなのか?
じゃあ、もしかすると、リアル脱出ゲームも好きなんじゃないか?
テレビゲームばっかやっているより、現実世界で人とコミュニケーションして謎を解いていくリアル脱出ゲームは、子育ての観点からみても、とてもいいのではないか?
というか、子供と一緒に参加できるリアル脱出ゲームがあるのなら、ひとりでドキドキしながら参加しなくてもいいじゃないか!

・・・というようなことを考えつつ、子どもと一緒に参加できる初心者向けのリアル脱出ゲームがないかな~と探し始めたんです。

すると、見つかりました。
子供と一緒に参加できる公演、「巨人に包囲された遊園地からの脱出(※)が!
(※この公演は2015年9月23日まで開催されていた公演です)

この公演をネットで調べてみると、


  • 当日券で参加できる!
  • 3時間~4時間くらいかかるものの、クリアできる人が多い(らしい)!
  • 初対面の人とチームを組むといったことが不要 !

ということがわかりました。

さらには、東京ドームシティに電話で確認したところ、


  • どうしても解けない場合は、スマホでヒントをもらえる!
  • 小学生でもクリア可能!

という情報をゲットしたので、意を決して、息子と親子で参加することにしたわけです。

目標は、「とにかく何時間かかってもいいので、息子に自力でクリアしてもらう!親子の絆以上に、“冒険する仲間”としての絆を深める!」といった感じでした。

リアル脱出ゲーム初参加!の結果

昼ご飯の休憩1時間を含んで、まるっと6時間半かかりましたが、ふたりとも謎を解き、脱出できました!

正直、謎解きは大人でもかなり難しいと思います。
しかし、それだけに脱出できたときの達成感はスゴイものでした。
息子とは、親子の絆以上に、まさに冒険をともにした“仲間の絆”がぐぐっと深まった感じです。

また、この公演では、東京ドームシティ内にある遊園地のアトラクションに乗ったり、いろいろな場所へ足を運んでヒントを集めるスタイルだったので、めちゃくちゃ歩きました。
だから、いい運動にもなりました(笑)

以下は、私以外に参加された親子の方々の写真です。
(私たち親子の写真は謎解きに夢中になりすぎて、撮影できていませんでした)

リアル脱出ゲームに参加した親子

リアル脱出ゲームに参加した親子

リアル脱出ゲームに参加した親子

リアル脱出ゲームに参加した親子

「巨人に包囲された遊園地からの脱出」に参加した感想

リアル脱出ゲームの公演は、基本的にはネタバレが一切禁止なので、内容については書けません。

本当は今回の公演の面白さを、いろいろな角度から伝えたいのですが、それすらも内容の種明かしにつながってしまうので詳しく書けないんですよね。
なので、内容の種明かしにつながらないと思われる事実だけを淡々と伝えてみます。

私がリアル脱出ゲームに初めて参加して感じたことは大きく分けて3つあります。

1、すばらしい難易度設定

正直、子連れが参加するくらいだし、カンタンにクリアできるゲームなんでしょ?とナメていたのですが、謎解きの難易度は高いと思います。

大人が数人がかりでも、しっかり考えないと解けないんじゃないでしょうか。

しかし、リアル脱出ゲームのおもしろさは、時間をかけて本気で考えた分、きちんと先に進めるような難易度になっていることです。
「あっ、そうか!これが次のヒントにつながるんだ!」という形で、考えれば考えるほどワクワクできる難易度になっていました。

ちなみに、私と息子はふたりともリアル脱出ゲームは初参加。
私は頭の固くなってしまったおっさんですし、息子は進撃の巨人を読んだことがなく(というか、読ませられない(笑))、「巨人が人を襲って喰う」「調査兵団が勇敢に巨人と戦っている」という話をおぼろげに理解している程度でしたが、とても楽しそうにゲームに挑んでいました。

2、万人を飽きさせないクオリティ

子どもというのはとにかく飽きっぽいです。
しかも場所は遊園地ですから、いろいろなアトラクションの誘惑があります。
なので、息子はすぐ飽きてリタイアしちゃうかも・・・と思いきや、ほかのアトラクションには脇目も振らず、謎解きにのめり込んでいました。

これには本当にビックリしました。
小学4年生をここまで集中させるほど面白いのか~!と素直に関心しました。

もちろん、小学生だけでなく、40歳を超えたおっさんも十分楽しめました。

実は、ほかの参加者の人たちは、20代~30代前半の友達同士、というパターンが多いようで、親子はちらほらという感じでした。
男女比でいうと、若干女性が多かったでしょうか(女子同士も多かった)。

これだけ幅広い年齢層の人を熱中させるエンターテイメントってスゴイなあ、とマーケティングの仕事をおこなう身として、大変勉強になりました。

3、親切設計

この公演では、スマホで「ヒント」を見ることができたのですが、これのヒントの出し方がうまかったです。
ヒントを一気に出すのではなく、徐々に出していく設計で、「できるかぎり自力で解いたという実感を得てもらいたい」という運営側の親切心を感じました。
また、現地のスタッフさんも皆、ゲームの内容をしっかり理解されていて、スタッフが一丸となって作り上げられているイベントだなと感動しました。

ちなみに「ヒント」に関してですが、できることなら、大人はヒントを使わずクリアを目指すべきと思います(笑)

おすすめ情報

ここからは、私のように、リアル脱出ゲームに初めて参加する、という方へ向けた情報です。
ただ、「巨人に包囲された遊園地からの脱出」は既に終了した公演ですので(もしかしたら再演されるかもしれませんが)、今後の公演に参加されるときの参考程度にしてください。

チケットはどうやって買った?

「巨人に包囲された遊園地からの脱出」は、当日券でもまったく問題なく入場できました。
私は日曜日の10:30頃到着し、チケット入手に20分ほど、脱出ゲーム参加に15分くらいは並びましたが、それほどストレスは感じませんでした。

親子での参加の場合は、3,600円のイベント参加券(アトラクション5回券付き)が十分だと思います。
というのも、なにせ長時間歩き回りますので、いい意味で、他のアトラクションに乗っている時間も気力もなくなってしまうからです(笑)

もし、並ぶのがイヤな人は、イープラスなどで前売りチケットを購入しておくといいかもしれません。

入場時間はいつごろがいいのか?

私が参加した公演でいえば、朝イチ~午前中、もしくは遅くとも午後早いうちの入場をオススメします。
なぜかというと、リアル脱出ゲームに慣れている人でも、クリアには3時間以上かかるらしいからです。
今回のような公演の場合、親子で粘り強く謎解きをしていると、私たちのように5時間以上かかったりします。
脱出までの制限時間はとくにありませんが、閉園時間までに謎を解く必要があるので、それらを逆算して、入場時間を決めましょう。

持って行くとよいものは?

この公演では、かなりいろいろな場所を歩き回りました。
万歩計で歩数を計ってましたが、なんと、1万1千歩でした(笑)

この歩数を考えると、スニーカーは必須で、服装も軽いスポーツをするような軽装がいいかもしれません。
また、バインダーやメモ用紙があると便利です。

子どもを連れて行くことを考えている人へ

この公演では、小学生4年生の息子でも、3つくらいのヒントを使えばクリアできましたので、高学年なら問題ないと思います。
むしろ、子どもの方が、自分がハマったゲームに関しては集中力を維持できるので、見逃しがちなヒントに気づきやすいところもあるようです。
ただ、説明書の漢字にふりがなは付けられていないので、小学2年生くらいの年齢だと厳しいかもしれません。

「進撃の巨人」の知識は必要か?

私が参加した公演は「進撃の巨人」というマンガが題材になっていましたが、息子はそのマンガのことを知りませんでした。
なので、正直、元となる作品を知らなくても、十分楽しめると思います。

たしかに登場人物などストーリーの背景を事前に知っていれば、より楽しめるとは思いますが、必須というわけではないと思います。
このあたりは本当によく設計されているなあ、と感じました。

リアル脱出ゲーム初参加だけど大丈夫か?

私たちのような素人親子でも十分楽しめましたので、誰でもその面白さを味わえると思います。

体験型のゲームなので、その面白さをなかなか文章にできないのですが、悩んでいるのなら、一度足を運んでみることをオススメします。
世の中にはこういったゲームもあるんだという気付きだけでなく、リアル脱出ゲームに参加したことのある人同士での会話にも花が咲きやすいです。

私が仕事で出会った人の中にも、リアル脱出ゲームに参加したことのある人が何人かいて、リアル脱出ゲーム談義に花が咲きました。

また、子供との仲を深めたいという親御さんにも、ぜひ参加してみてもらいたいです。
リアル脱出ゲームは、基本的には頭を使いますので、子供の運動神経に合わせる必要がないうえ、「どうだ、お父さんの見つけたヒントはすごかっただろ!」というちょっとした威厳を示すこともできます(笑)
(逆に、自分の子供にヒントを教えられる状況も多いとは思いますが)

まとめ

とにかく、素晴らしいとしか言いようのない体験でした。

驚いたのは“ゲームの緻密さ”です。

人気マンガと遊園地のコラボレーションですから、調整をする関係者も多かったことでしょうし、企画の実現には相当の苦労があったと推測されます。
ひとつひとつの情報すべてに意味があり、それらがコンパクトに、見事なバランスで美しく集結されていました。
経営者として、この「高いクオリティを担保しながらも、より幅広く、より多くの人を楽しませる」という設計力や情熱は、私の仕事にとっても大きな参考となりました。

私たちは普段、スマホやパソコンを使ったコミュニケーションをおこないがちですが、その電子的なコミュニケーションは情報を絶え間なく流してしまい、「しっかりとした終わり」を感じることの少ないものです。
それによって、私たちは残尿感だらけの中途半端な毎日を送るようになってしまっています。
その点、このリアル脱出ゲームは「解くか(脱出するか)、喰われるか(脱出できないのか)」という驚くほどシンプルな明確さによって、中途半端な毎日から生まれるストレスをすべて吹き飛ばしてくれました。

じっくりと謎解きにチャレンジしている間は、余計な情報はまったく気になりません。
普段スマホをチラ見してばかりの私も、暇さえあればDSのフタを開ける息子も、そんなことを忘れ、親子でガチで協力し合い、知恵を出し合った時間でした。

そして何より、この現実の世界で、「自分の力で」「自分が主人公となって」活躍できる冒険の舞台が、私たちの心に熱い情熱の炎を灯してくれるのです。
一緒に謎解きをした仲間との思い出は、深く「特別な記憶」として残っていくことでしょう。

さらには、クリアした後の達成感の大きさはここでは書き切れません。
息子も大興奮で、テレビゲームにはない、「現実(リアル)の達成感・幸福感」を存分に味わったようです。

今回はひとりのリアル脱出ゲームファンとしてこのレポート記事を書かせていただきました。
ひとりでも多くの方に、この感動を味わってもらえたらうれしいです。

最後になりましたが、こんなグレイトな体験を私たちにプレゼントしてくれたSCRAPさんに心からお礼を申し上げます。
東京ドームシティアトラクションズのスタッフの皆さんも子どもに優しく、仕事は情熱的で、そしてとても爽やかでした。

(©諫山創・講談社/アニメ「進撃の巨人」製作委員会)


●SCRAPからのお知らせ
現在、「巨人に包囲された遊園地からの脱出」は公演を終えていますが、小さなお子様と一緒に楽しんでもらえる謎解きイベントは最新作が続々登場しています。『リアル脱出ゲーム for kids』をご確認ください。
side_bnr-forkids

滝井秀典さん

滝井秀典さん

キーワードマーケティング研究所という会社で、Webマーケティングのお仕事をおこなっています。
Yahoo!やGooglを使うユーザーの気持ちを考えたコンテンツ制作に興味があります。
このリアル脱出ゲームとは、1年前に出会い、子供と一緒に参加したところ、すっかりハマってしまいました。