世界民音 第二音 「哲学の極致、インド古典音楽」

どうも、弐階堂でございます。
昨日は『まさぴよのアフタースクール』の日でしたが、
本人多忙につき休載してしまったようで、申し訳ありません。
まあ、彼女はどこかでアフタースクールを存分に楽しんでいるものとお考え下さい。
さてさて、今週の『世界の民族音楽』ですが、悩みに悩みました。
もうどこの国のどの楽器から入ったらええんやろ。それが悩みで。
どの音楽が一番親しみやすく、興味を持ってもらいやすいのか!?
そんなことを小一時間考えましたよ。
出た結論は「分からん!」でしたよ。
自分の喋れることを、とりあえず一生懸命喋るしかないと覚悟した次第です。
で、入り口に選んだ音楽は、インド古典音楽です!!
さあ、どれくらいの人が「続きを読む」を押してくれたのかは分かりませんけど、
押してくれたあなたの好奇心に感謝します。
さて、インド古典音楽のどこが面白いのか。
何が特徴的なのか。
そういうとこを語っていきましょうか。
まずね、インド古典音楽の特徴として、長いんです基本。
少なくとも30分はないと演奏できません。
長くなると2時間は余裕でいきますね。
そして、そんな長いインド音楽ですが、
それらは全て、即興演奏です!
1時間超の即興演奏。
これを続けることができるだけでも、インド人はただ者ではありません。
しかし、それだけ長い即興演奏をどうやって続けられるのか?
というと、そこにはきちんとしたルールが整備されているからなんですね。
北インド音楽と南インド音楽ではだいぶルールが違いますが、
おおまかに言って「ラーガ」と「ターラ」という二つの理論からできています。
前者は旋法、メロディー楽器について規定したルールで、
後者はリズム法、打楽器について規定したルールです。
この二つを厳密に守りながら即興演奏することによって、
即興でありながらまとまりのある演奏ができるというわけです。
インド音楽にももちろん、楽譜に書かれた音楽が無いわけではないです。
しかしながら、インド人の価値観からすると、楽譜に書かれた音楽というのは、
あくまで二流の音楽、という扱いになっています。
ヒンドゥー語で、即興の音楽を「マノーダルマ・サンギータ」、
楽譜に書かれた音楽を「カルピタ・サンギータ」といいますが、
前者は「思慮の道の音楽」、後者は「用意された(にせの)音楽」です。
つまり、彼らにとって、音楽というのは思慮の道、ひとつの哲学で、
その場その場で自分の頭を使い生み出していくことによって
宇宙の真理に近づくというか、梵我一如の境地に達する、
そのような世界観に基づいて演奏されているのですね。
ですから、彼らにとって音楽とは、失恋や恋の喜びとかの個人の感情を
表現するためのものではなく、純粋に音楽美を追求するものです。
特に南インド音楽はそうですね。
北インド音楽は、宮廷音楽として発達したこともあって、
けっこう情緒的というか、まあ外国人が聴いても聴きやすいんですが。
南インド音楽は相当な哲学家です。極度に複雑な演奏をこなします。
ちょっと実際に違いを聴いてみましょう。
北インド音楽 バンスリー(横笛)&タブラ(太鼓)
南インド音楽 打楽器ソロ(ガタム・パッカージ・カンジーラ)
全体として、北インド音楽は優美で洗練されており、
南インド音楽はエネルギッシュ、という傾向がみられます。
特にこの動画の南インド音楽はどうかしてますね。
どやコレ!としか言いようがないです。
後半の打楽器の揃いっぷりがヤヴァいのでぜひ最後まで見てください。
どうやって揃えているのか?というと、
そこは実際フィーリングというかアイコンタクトに加えて、
やっぱりルールがあるからなんです。
インド音楽では一拍目を大事にする原則があるので、
そこでみんなちゃんと息を揃えるわけですね。
このように強烈な個性を放つインド音楽は、ただ聴いても楽しめますが、
ルールを理解した上で聴くと、より奥深く楽しむことができます。
また、インドには非常に多くのユニークな楽器があります。
かの有名なシタールから、ただの壺、ただの茶碗といったものまで。
次週からしばらく、おもしろインド楽器を紹介しつつ、
インド音楽のしくみについても具体的に述べていきますので、
また次週を、お楽しみに!
おっと。
明日の告知を忘れていました。
明日はキャロルさんのスナックが開店ですよ!ガールズトークが聞けます!
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いままでの記事
2010-4-22 第一音 「民族音楽の魅力」


















