
~前回までのあらすじ~
Gペンを握ったこともない男が少年ジャンプにマンガを持ち込み!
さぁどうなる?☆
という、どうかなるわけないトンデモ企画が1年前(3月12日)にスタート!
当初は熱心にペンをふるっていた担当のソメカワであったが
彼のニート気質が大爆発!ペンを放り投げてテレビゲームに夢中になってしまう!
だが平成不況真っ只中の日本でそんな生活が許されるわけもなく
彼は次なる手段を講じる!それは、再びペンをとり、マンガを描くということであった!
無謀とも言うべき行為に嬉々として取り組むソメカワの姿はまさに現代社会の歪み!
そして2週間にわたる格闘の末、マンガはとうとう完成する!
それは奇しくも、挑戦から丁度一年の歳月が経た3月12日のことであった。
東京砂漠のど真ん中でベレー帽を装着し、空を見上げる
『もう1年前のニートだった俺はいない…ここにいるのは、1人の漫画家だ…!』
彼はついに約束の地、集英社へ足を踏み入れる。
そこで彼がみた衝撃の現実(シンジツ)とは?!!
ここに記すのは、ある一人の漫画家(自称)が体験した
少年ジャンプ持ち込みへのリアルドキュメンタリーである!

みんなー!今週のジャンプ読んだかー!?
俺は読んだぞーー!
皆さんこんにちは、ソメカワです。
ついに集英社に戻ってきましたよ!
一年前、何も持たない自分は警備員という高い壁に圧倒されて
おめおめと逃げ帰ってきたわけですが、今は違います。
今日は編集者さんと約束したギリギリの時間まで
喫茶店で原稿の最終チェックをしていました。
消しゴムの消し忘れ、無し!
原稿の汚れをホワイトで修正、OK!

13時に来てください、ということだったのですが
もう10時過ぎた段階で、心臓の鼓動が大きくなって
ずっと手が震えていました。
そして、12時50分、集英社に突入!!
ベレー帽かぶって、小脇にB4サイズのカバン抱えて、という
明らかに「持ち込み」に来た人の風貌で
警備員さんに止められることもなく、受付へ
「あの、マンガの持ち込みに来たんですけれど…」
「はい、では、こちらの用紙にご記入下さい」
自分の名前やら住所やらを書いて、提出
「○○(編集者)に繋ぎますので、少々お待ちください」
「ソメカワ様がお見えになっております、はい、はい…」
「では、こちらパスをつけて4番のブースでお待ちください」
うわあああ、あれが漫画家と編集者が会合するブース…!!
バクマンで見たのと同じ奴だ…!!
ブースの中でキョロキョロしながら、荷物を降ろしていると
「どうも、こんにちは」
編集者さん登場!は、早い!
30代前半で、大柄な体格。
髪はパーマがかかってモコモコしてらっしゃる…。
対する僕はひょろっひょろのもやしっ子…。
「じゃ、さっそく原稿見せてくれるかな?」
「あ、はいっ」
思いのほか早い登場にテンパりながら原稿を取り出す。
「ギャグ漫画かな?」
「あ、はいっ」
この編集者さんは、現在連載中の某人気ギャグ漫画の担当
この人に、次世代のギャグ漫画を担うであろう『がんばれミカちゃん』を
見てもらえるなんて、光栄であります!
原稿を1枚、1枚丁寧に読む編集者さん。
その表情は笑いでも、困惑でもなく、真剣…!
ど、どんな感想を持ってくれたんだろうか…
「初めてマンガ描きました?ですよね。」
そこから怒涛の批評がはじまるっ…!
「まずキャラクターが安定してないですね。顔とか。」
「全体的に荒いです。背景も。荒い。」
「こういう世界観だとしても、かなりおざなりですよ。もっと丁寧に書いてください」
「このミカってキャラクターですが、いきなり登場して好き勝手喋って、言動についてけないです。」
「意味不明で、読者は何も理解できないですよ。これ。」
「どうやったら魅力的なキャラクターがつくれるか、そこから考えてください。」
「何か質問あります?」
有無を言わせぬ勢いにただただ圧倒されて
「あぁ…」だの「うぅ…」だのしか言えないソメカワ。
「ストーリーもその場、その場だし。」
「ミカが何で探偵になりたいのか、動機も全く分からないです。」
「結論から言うと、僕はこのミカを二度と読みたいとは思わないです。」
「まぁ、もっと描いて、またもって来て下さい。それでは。」
茫然自失のソメカワを尻目に、席を立ち、編集者さん退出!!!
その後、誰も居なくなったブース内の荷物を片付けて、僕はゲストパスを受付に返却。
その様は、ただでさえ小柄な僕がより小さく見えたことでしょう。
あれ…今、何時だろう…。
13時5分…。
え、あれ…?
これで、マンガ道…終わり…?
正直に言いますと、心のどこかで、色々批判されたとしても
一点ぐらいは褒められたりするんじゃないかという淡い期待が
あったのですが、いやぁ…現実を突き付けられた気がします。
あれほど気持ちよく、バッサリ斬られるとは思わなかったです。
でもやっぱり悔しいですね。曲がりなりにも1年間、がんばれミカちゃんを描いてきて
キャラクターに魅力が無いとか、二度と読みたくないとか、それに対して
自分が何も言えなかったことが。
いやぁ…マンガ道は長く険しい。
これを乗り越えた人だけが、マンガで飯を食っていく、いわゆるプロの漫画家になるのですね…!
そしてバクマンにもあるように、漫画家になって終わりではなく
むしろ、そこからが本当のマンガ道の始まりッ!
何か面白い展開を期待された方(いや、期待どおりかもしれませんが)
申し訳ない!!
これが今回のジャンプ持ち込みの全てであります!(汗
でもきっと、僕のマンガは努力・友情・勝利の世界とは違う世界で
歓迎されるに違いありません!
引き続き、このマンガ道を邁進し続けていきたいと思います。
それでは、次はマンガ雑誌の作者巻末コメントでお会いしましょう。
「そめいけっ!マンガ道担当」ソメカワでした。ご愛読ありがとうございましたーー!
と、見せかけて、もうちっとだけ続くんじゃ。
次週の更新、お楽しみに!
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(ソメカワ)
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これまでの「そめいけっ!マンガ道」
そめいけっ!マンガ道
2011-03-12 第1回
2011-03-19 第2回
2011-03-27 第3回
2011-04-01 第4回
2011-04-08 第5回
2011-04-15 第6回
2011-04-22 第7回
2011-04-29 第8回
2011-05-09 第9回
2011-05-27 第10回
2011-06-17 第11回
続そめいけっ!マンガ道
2011-07-08 第0回
そめいけっ!マンガ道(完結編1)
2012-03-12 第1回