ダイナマイトジャケット制作秘話
はじめに
『ダイナマイトジャケットからの脱出』をお遊びいただき、ありがとうございます。
メインディレクターの三島です。
ここでは、『ダイナマイトジャケットからの脱出』がどのような変遷を経て現在の形になったのかを当時のエピソードを踏まえて紹介いたします!
初期のジャケットの写真はこちら↓

当時のジャケットを見ると袖が付いていたり、フードに動物がいたりなど完成形とはかなり異なっていることがわかると思います。
作り始めたきっかけ
ダイナマイトジャケットは2024年10月頃から企画として動き出し、2026年6月25日に実際にイベントがスタートしました。つまり約1年半以上前に始動していたのですが、企画の種が生まれたのはもっと前にあります。
2024年4月、当時自分は新入社員として店舗研修のために店舗に向かっていました。そんなある日、朝電車に乗っている時に自分はあることに気づきました。自宅の鍵がどこに行ったかわからなくなったのです。
よくある出来事なのですが、当時は上京したばかりで不安な気持ちが自分を襲い、血眼になって鍵を探しました。ポケットの奥の方で鍵が見つかった時、あった…よかった….とすごくうれしい気持ちになりました。
そしてこの感覚って何かに似ているなと思った時に、ルームサイズのリアル脱出ゲームで探索してアイテムが見つかった時の感情と似ているのでは?と感じたのです。このワクワクをもっと最大化できないかな…という気持ちが芽生えたのを覚えています。ただ、この時はなんとなく服から脱出するゲームがあったら面白そうだなというアイデアで終わっていました。
この時のアイデアと、この企画を提出した時に、着ている人の面白さという部分を最大限活かした企画にした方がいいのでは? 例えばダイナマイトを付けたらワクワクするんじゃない?というアイデアを他のディレクターの方に出していただき、現在の『ダイナマイトジャケット』が生まれた訳です。
なので、実はダイナマイトを巻きつけられた絶体絶命の状況! という部分からではなく、服で遊ぶゲームという部分が企画の発端になっているのでした。
余談ですが、企画当初、ちょうどいいジャケットがないにもかかわらず、自分のすぐに試したい気持ちが暴走して、真冬に自分のジャンパーをびりびりに引きちぎって謎を入れ込んで試してしまいました。その結果、帰りに着る服がなくなって凍えながら帰宅しなければならなくなり、すごく後悔したことは今でも鮮明に思い出せます。
着る脱出ゲームとして
コンセプト的にはダイナマイトをつけられている状態が「どこかで見たことがあるワクワクする体験」という部分ではありましたが、前述した通り「遊びとしての面白さ」を考えたときに、「服としての面白さ」や、「自分が身に着けているからこそできる遊び」をせっかくだから入れたかったのです。
服としての見栄えや面白いギミック…それを探すために、当時の自分は原宿や下北沢の古着屋に行って色々な面白い服を見て回っていました。(普段は黒Tシャツしか着ていなかったのでお客さんの中では大分浮いていたと思います)
そのため、〇や△、☆などの図形や果物のモチーフはこの時代の影響が強く出ています。
ちなみに、一番大きく変更されたステップは手袋を服に当てはめるステップです。当時は「自分自身を遊びの道具としたら面白いのでは?」と考えジャケットの袖とパネルを組み合わせるステップとなっていました。

↑白い線が張り巡らされた服
その後、長袖はさすがに暑すぎる…という意見が出てきて袖がアイテムとして使えなくなり、うーんうーんと考えた結果、手袋を採用することになりました。

↑白い線でつないでいく時代だった手袋
手袋ははたして服なのか…?という部分はあれど「自分自身をステップの遊びとして当てはめていく」という面白さは出せたのと、「これを使って何をするんだ…?」という不思議なアイテムがポケットから出てくるのは、面白いなと感じ結果的に採用になりました。
ダイナマイトのドキドキ
実は着る脱出ゲームという部分にこだわりすぎて、ダイナマイトをつけられている状態のドキドキという部分を作るのにかなり苦労していました。当時はダイナマイトにタブレットはついておらず、タイマーが背中のダイナマイトとつながっている…のような形↓

だったのですが、お腹についてた方がやはりドキドキして面白い!という意見があってお腹につける形を取りました。
また、タブレットが付いていたり、ゲーム中にカウントダウンの「ピッピッ」という音が聞こえてくる演出なども「ダイナマイトジャケットらしさ」である緊張感をもっと出すために調整を重ねていったものになります。
2人専用になったわけ
遊んでいただいた通り、このゲームは2人で協力して遊ぶ2人専用のゲームです。
元々は1人でも遊べる企画として考えていましたが、遊びを考える上で一つの問題が浮彫りになりました。
それは「服に書かれている情報を見ようとすると下を向き続ける必要があり首が痛くなってしまう」ということです。遊ぶうえでのかなりのストレスになってしまったのでどうにかできないかを考えました。
ただ、服に何かが仕掛けてあるというのはこの企画の大事な部分だったため、問題を解決するのはなかなか難しかったです…
常に鏡を見ながら問題を解く
服を見るのは一瞬でも解ける謎を用意する
等…どうにか問題を解消できないかを考えていたときに、2人専用のゲームにすればいいのでは?というアイデアがチーム内で出てきました。
2人であれば基本相方の服を見ることでゲームを進める事ができる!というのもありますし、加えて背中などの情報を協力して伝え合うなどの協力ゲームとしての面白さを出せたのが良いところだったなと思っています。
終わりに
改めて、『ダイナマイトジャケットからの脱出』を遊んでいただきありがとうございました!
着るリアル脱出ゲームというかなり新しい試みのゲームですが、ダイナマイトをつけて建物を歩くというドキドキ感やギミックがつまったジャケットにワクワクを感じてくれたらうれしいです!
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