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  2. Collection:lie(1)

Collection:lie(1)

 何か、いいバイトはないだろうか。給料がいい、楽そう、履歴書りれきしょに書いたら有利そう…。
いやそこまで贅沢ぜいたくは言わない。せめてちょっと特別な経験ができそうな…そんなバイトはないだろうか。なんてことを考えながら、私は求人雑誌をパラパラとめくっていた。
 うーん…ダメだ、どれもピンとこない。全部ありきたりに思えてしまって心は動かなかった。自分が贅沢を言っているんだろうか。労働とはやはり、そんな楽なものではないということか。
 そのとき、半ば投げやりな気持ちでパラパラとめくった最後のページの片隅かたすみ、ほとんどの人が見落としてしまうであろう場所に書かれた「嘘うそ検品作業員スポットバイト募集ぼしゅう」という文字が飛び込こんできた。
 嘘検品作業員…? 聞いたことのない仕事だ。なんだそれ。…怪あやしい。ちょっと前から話題になっていた闇やみバイトか…? いやいや…特別な経験はしてみたいが、そういうことではなくて…少しばかり私の人生には刺激しげきが強すぎる。そう思い雑誌を閉じた。

 だが、人の好奇心こうきしんとは時に理性を超こえるものだ。カップラーメンの完成を待つ三分間、シャワーのお湯が出るまでの数秒、寝ねる前の思考がぐるぐるするタイミングで何度も「嘘検品作業員」という仕事を思い出してしまって…ついに私は怪しすぎるバイトに、勢いで応募してしまった。
 すると履歴書を送って数日、面接もなく突然とつぜん合格通知が届いたものだからそれをみたときは「え…?」と情けない声が漏もれた。こわ。令和のバイトってこんなものなのか…?
 それからあれよあれよというまに日が進み、出勤日の4/1。スタッフルームに通された今でも、正直闇バイトの可能性をまだ疑っている。履歴書以上の個人情報やクレジットカード情報なんかは聞かれていないのでギリギリセーフだとは思うが…。

「あっ君が今日きてくれた新人の子だね! 僕ぼくが君のお世話を担当するクレイだ。よろしくね」

 ハッと声のする方へふり向くと、1人の青年が立っていた。大学生くらいだろうか。優しそうな雰囲気ふんいきで、特に悪い人には見えない。
 ここで待っていれば先輩せんぱいが迎むかえに来ると、受付のおばさんは言っていたから、彼かれがそうなんだろう。クレイ先輩か…。人の名前を覚えるのが苦手だから、さっとメモに書き留めておく。

「まずはいろいろ説明したり教えたりしてあげたいんだけど…ごめんね、ゆっくりお話ししてる場合じゃないんだ…! 今日はあまりにも忙いそがしくって。さあ、僕についてきて! 急いで準備して、仕事を始めよう! やりながら説明するから!」

 クレイ先輩に急かされ、私は慌あわてて立ち上がる。
 連れられるままロッカールームに荷物を置いて、制服に着替きがえタイムカードを押おし、そのまま職場となる「嘘検品ルーム」へと向かった。

***

 大きな扉とびらの先にある嘘検品ルームという場所には、工場に近い印象を覚えた。作業机と見たことのない不思議なコピー機のようなもの、段ボール箱、あとは通路を移動する謎なぞのロボット。
 自分と同じ制服を着た人々は段ボールを運んで、何かを印刷して、紙を見比べて、箱に入れわけて…と忙せわしなく働いている。
 各作業机から色々な紙が溢あふれかえり山積みになっているせいで、触さわり方を間違まちがえるとすぐに雪崩なだれが起こってしまいそうだった。
 …カオスだ。
 これはクレイ先輩のいう通り、ゆっくり私に説明している場合ではないし、なんならすこしでも戦力にならないとまずそうだ。

「いつもはここまでじゃないんだけど…今日はエイプリルフールだから処理しないといけないものが大量にあってこんなことに……ハハハ。バタバタしてるけどここが嘘検品ルームだよ」

 先導してくれていたクレイ先輩は私の方へ振ふり返り、どこか言い訳をするように私から視線を外してそう呟つぶやいた。そして仕切り直すように咳払せきばらいを一つ。

「この世界で誰だれかが吐ついた嘘は、特別な印刷機で印刷されてここに届くんだ。でも、時々嘘の発言じゃなくて真実の発言もこの館に紛まぎれ込んでしまうことがあってね。間違って真実の発言を収蔵しちゃうといけないから、嘘検品作業員の僕たちが、検品作業をするんだ」

 それが応募してくれた嘘検品作業員の仕事だよ! と、クレイ先輩はどこか誇ほこらしそうにウインク付きで説明してくれる。
 嘘が印刷されて…私たちがそれを仕分ける…? なかなか現実味のない話だ。一体なんのために、誰のために……わからない。そもそも真実と嘘を振り分けてどうなるんだ。
 いや、細かいことを気にするのはやめておこう。元々応募だけで一発合格した変な仕事だ。そもそも好奇心で応募したんだから、普通ふつうの仕事では困る。むしろ犯罪ではない不思議な仕事なら、ウェルカムじゃないか。

「嘘には特徴とくちょうがあってね。それが書かれたリストを見て、手元にある言葉が、嘘か真実か、仕分ける。それがこれからやる仕事内容だ」

 さあさあさあ、ここを使って! と空いていたデスクに連れて行かれ、目の前に一つの封筒を差し出される。
 隣となりの机で何やら唸うなっている少女も同じものを持っているようで…封筒を開けるのが怖こわくなった。一体何をやらされるんだ。

「ここに入ってるのは、これから業務で使う【嘘の条件リスト】なんだけど…言葉の真偽しんぎというものは、誰にでもわかってしまうといけないだろう? 嘘とは本当を隠かくすためにあるんだから。それ即すなわち誰かの秘密ってことだ。だから、その秘密が誰かれかまわず漏洩ろうえいしてしまわないように、リストは暗号化されていてね。申し訳ないんだけど、まず復元してもらってもいいかな?」

 僕は別の作業があるから…ちょっと難しいかもしれないけど頼たのんだよ! そう言ってクレイ先輩は引き止める間もなく去って行ってしまった。
 バイトが始まって数分の人間を1人にするなんて勝手な人である。…とはいえこの忙しそうに働く従業員の皆みなさんを見ると、私ばかりに構ってられないことは理解はできるから仕方がないな。取り残された私は、この問題と向き合うためそっと封筒を開けた。

「1」と書かれた2つ折りの紙を開き、謎を解こう

5文字の答えを入力しよう

5文字の答え:

Q1

狼(おおかみ)と羊が1組ずつ対応しているようです。また、狼が舌を向けている方向と羊の名前に関連性があるようです。

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一番上の段の狼の舌は、右/右/真ん中の3方向に伸(の)びています。下にいる羊の名前から「ココア」を導くためにはどのようにすればよいでしょうか。

答え

一番下の段の狼の舌の方向通り、「カイカ」の右/「コタエ」の真ん中/「イイン」の左を拾いましょう。答えは「カタイ」です。

Q2

「あ」「え」「た」の文字の配置が大事なようです。

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「あ」「え」「た」の配置は、五十音表の通りになっていると推測できます。「1」と「2」の場所には何が配置されていると考えられるでしょうか。

答え

「1」を「き」/「2」を「す」とすると、「あきす」/「えきす」/「たすき」の説明が成り立ちます。「2」に濁点(だくてん)を付け、答えは「キズ」です。

Q3

黒い棒を引っ張ったとき、赤枠(わく)に残る文字を想像してみましょう。

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一番左のイラストは「タイ」のようです。黒い棒がどう繋(つな)がっているかをよく見てみましょう。

答え

一番右の棒を引っ張ると、赤枠に「ヨ」「コ」「シ」「マ」が残ります。答えは「ヨコシマ」です。

Q4

文字の大小を同じものとして扱(あつか)うことに注意して、架空(かくう)の生き物を探しましょう。

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例としては「フェニックス」「マーメイド」「ネッシー」がいるようです。

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残りの4匹(ひき)は「ツチノコ」「フェアリー」「ドラゴン」「ユニコーン」のようです。

答え

一度も含(ふく)まれなかった文字を上から読むと、答えは「サンカイ」です。

Q5

一番左のイラストは「恵方巻(えほうまき)」を表しているようです。

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黒い丸に入る文字には、何かの法則性があるようです。

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「恵方巻」をローマ字にすると「ehoumaki」となることから、黒い丸には矢印の向きの順に「aiueo」が順に入ると考えられます。

答え

二重枠(わく)に入る言葉は「machigai」となり、答えは「マチガイ」です。

復元チェック

Q1からQ5までの答えをすべて埋(う)め、復元チェックの文章を作成しましょう。

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数字が書かれたマスを埋めると「いち」の「した」の「さき」を順に読め、という文章になります。この言葉に心当たりはないでしょうか。

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Q「いち」の問題に狼(おおかみ)の「した」が映っています。狼の舌の「さき」を順に読んでみましょう。

答え

舌の先を読むと「デキアガリガコタエ」という文章になります。WEBに【デキアガリ】と入力しましょう。

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