半月が経った頃のことです。1人の女が墓場を訪れました。
女は墓参りもせず何かを探しているようでした。そうするうち、墓場の横にある井戸の蓋が開いていることに気が付きます。そこから地下へ降りた女は、祠を見つけました。

そして、その先で女は泣きくずれた。井戸の先で、男の死体をみつけたのです。

女は泣き終えた後、祠の元に行き、祈りました。その姿をみて、男はそれが喧嘩をした妻だと気が付きました。
男はその光景に涙を流しました。

気が付けば、男は川辺で寝ていました。
不思議なことに、あの酔っ払った夜そのままのようでした。

男はこれまでのことが夢だったのかと思い、墓場を見に行きました。そこには軽そうな蓋がありました。

男が蓋を開けると夢で見た通り、地下への道が続いています。
しかし男は今度は地下へは降りず、妻が待つ我が家へとまっすぐ帰ることにしました。

鬼太郎の父「なかなか興味深い話じゃったな。
……どうじゃ？ ちょっとは涼しくなったかの。
もっとも、火そのもののお主が果たして涼しくなることがあるのかは分からんがの」

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企画／制作：SCRAP
制作進行：津田 麻里　森﨑 理紗
謎制作：よだかのレコード
謎監修：久留島 隆史
校正：伊藤 紘子　来栖 由佳