手記の内容を読み解いたあなたは、星川警部にその内容を伝えた。

「上下反対とは…
水墨画を上下逆さまに鑑賞することを、
わざわざ友人に伝えていたっちゅうわけでしょうか？」

星川警部はあなたの答えに納得しつつも、少し不思議そうな様子だった。

「たしかに上下逆さまの状態も美しく見えるんどすが、
最初から逆に書いておいてもよかったような気もしはりますねぇ…
いや、それは野暮というものか…芸術家とは気まぐれなものだからな…」

星川警部はそう言うと、再び捜査会議の準備へと戻っていった。
そしてすぐ捜査会議が始まり、幻の宝石『闇夜の輝き』を巡るあの大騒動が起きたのだった…

ーーー

一連の出来事を思い返したあなたは、
改めて見逃していた星川警部からのメッセージに目を落とした。

江戸川コナン・服部平次らが見抜いた通り、
怪盗キッドが星川警部に変装していたのであれば、このメッセージは…

「捜査会議の前の短時間で手記を解読するとは、君は中々優秀なようどすな…
どうやらこの水墨画とキッドの狙う宝石の関係は薄そうですが…
ありがとどすなあ…」

【終】

 

 

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