壬氏と高順は暗号の答えを導き出しました。
「『屋台』か…」
「これはもしや…」
「ああ、どうやら女官は自分の意志で後宮から消えたようだな」
暗号が書かれた布切れは、男が女官に逢引あいびきの場所を伝えるための手紙だったようです。そして最後の場所は屋台、後宮の外にある場所でした。
「駆け落ちでしょうか」
「…おそらく、女官は男への手紙を宦官に頼んで渡していたのではないだろうか」
「…それで、宦官が失踪に関係していると疑われていたのでしょうか」
「うーん、詳しくはわからんが。女官が消えたのはその男との駆け落ちかもしれないな」

こうして壬氏と高順は失踪事件の真相にたどり着くことができました。
そしてその後の調査の結果、1人の武官が女官と同じ日に失踪していたことがわかりましたが、
その後の2人の行方を知ることはできませんでした。もう都の外まで行ってしまったのかもしれません。
こうして事件は収束しました。

ただ、今回の事件で暗号解読が面白いと気付いた壬氏が、とある催しを思いついたのはまだ誰も知らないことです。

 

 

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