Mystery for You 4つの金庫のデスゲーム 第4章
【第4章】
2、1、6、2……と。
ピンポン、ピンポン、ピンポン、ピンポン。
ピンポンの音が4回鳴った後、3つめの金庫が開いた。
金庫の中には紙が1枚入っているだけだった。
「キケン! キケン! ヘヤノ チュウオウニ タッテ クダサイ」
今までの声とは違う機械音声が流れた。
私は金庫の中の紙を急いで取り出すと、部屋の中央に立った。
すると突然、部屋が高速に回転しはじめた!
私は転ぶまいと思わず地面に手をついた。
……いや違う、回転しているのは部屋の壁だけだ。
どうやらこの部屋は壁だけが回転するように作られているらしい。
部屋の中央に立っていれば回転に巻き込まれることはない。
しかし、このままずっと壁が回転しているなら金庫に触れることすらできない。
不安になりながら回転する壁を見ていると、その速度は徐々に遅くなり、やがて回転は止まった。
「びっくりした?」
天井から流れる声は機械音声から、さきほどの子どもっぽい声に戻った。
「今のは君を驚かすための演出さ。
でも、この回転のせいでひとつ困ったことが起きちゃったんだ。
君には、どの金庫が最後の金庫かわかるかい?」
確かに4方向の壁はまったく同じ見た目をしている。
最初の目印になっていた「1」と書かれたパネルが先程の回転で地面に落ちてしまったため、4方向の壁はまったく区別がつかない。
「金庫の区別がつかなくなったね。
ということで、最後は金庫に番号を入力するチャンスを計4回あげよう。
とはいえ、仮に最後の番号がわかったとしても最後の金庫以外の金庫に入力しちゃったら金庫はうんともすんとも言わないから、結局は1つの数字を4つの金庫全部に入力するしかない。つまりは実質1回勝負だ。
入力する回数が4回になった以外にルールの変更はないよ。
君の力で最後の金庫の番号を特定すること。これが君のミッションだ。
正真正銘、これが最後の勝負だよ。
頑張ってね」
〔Step4の封筒を開いてください〕
4つの金庫に入力するべき最後の番号がわかったら送信しよう。
※半角数字で入力すること
暗号を解いたのに手がかりが得られなかった場合はこちら
【手がかりが得られなかった場合】
暗号を解いた結果、「NO HINT」と言われてしまった。
暗号文にも書いてある通り、この暗号からは最後の金庫の番号の手がかりが得られないらしい。
しかし、きっとどこかに手がかりがあるはずだ……。
この部屋のルールと説明された内容をしっかり振り返ろう。