小春日和…？
なんでだろう…すごく、すごく耳馴染なじみが…

そうだ、小春はよく、自分の名前と私の名前とを組み合わせて「小春日和だね！」と笑っていた。
2人だけの、大事な言葉。
なんて偶然だろう。二人で解いていた謎の最後の答えが、二人の大切な言葉だったなんて。
どうして当時の私たちは、これに気づかずに離れ離れになってしまったんだろう。気付いていたら、まだ小春と大切な友達でいたかもしれないのに。
解き終わったキットをどうすべきか考えながら、キットを閉じる。
STEP1の裏表紙に目がいく。
「謎制作：橘 雪乃…？」
あれ？ 雪乃ちゃんって確か、小春のお姉ちゃん？
この周遊謎って小春のお姉ちゃんが作ったの？
どういうことだろう…？
訳がわからなくなった私は、久しぶりに小春に連絡をとってみることにした。

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