Mystery for You ドキドキナゾトキ肝試し_通常
スタート地点の明かりを離れた途端、急に心細くなった。
月はちょうど真上にあるが、雲に隠れて月明かりは漏れる程度にしか見えない。
さっきまで後ろにいたはずの仲間たちの気配は、もうほとんど感じられない。頼りになるのは、手元の懐中電灯の光と、もう片方の手に握った薄い冊子だけだ。
足を進めるたび、草を踏む音がやけに大きく響く。
がさっ、とすぐ脇の茂みが揺れて、思わず肩が跳ねた。
……風が吹いただけだ。そう自分に言い聞かせても、鼓動の速さはなかなか戻らない。
冊子を開く。
ページにはいくつかの謎が並んでいて、それぞれにA、B、C…とアルファベットが振られていた。