Mystery for You ドキドキナゾトキ肝試し_エンディング
湿った土の感触。背中に当たる小石の硬さ。
目を開けると、見覚えのある光景だった。
だが、さっきとは違う。
遠くの山から、朝日が上りかけているのが見えた。
それに何より、みんながいる。生きている!
ちよりちゃんも、まろんも、他のみんなも。
殺されてしまったはずのみんなが、怪我もなく元気な姿でそこにいる。
何度も繰り返したあの絶望的な夜は、夢だった………、ということはないとは確信している。まだ頭はズキズキ痛むし、思い出したくもない凄惨な光景の数々が、あまりにも鮮明に脳裏に焼きついている。
それでも、いま、ここにみんなの姿が見える。
それはつまり、私たちは呪いから解放されて、すべてが元に戻ったということを意味するんだろう。
「よかったね」
まっさきに、カズキに声をかける。
「うん、よかった。ありがとう!」
屈託のない笑顔。
思わずほっとするのと同時に、一抹の違和感を覚えた。
姿。声。そこにいるのは確かにカズキだ。
だが、なんというのだろう。カズキが話したように感じないというか………。
またズキンと強い痛みが頭を走った。
他の仲間たちも次々に声を発する。
「そうだね。ああ、お腹が空いたな」
まろんだ。
「うん、お腹が空いた」
ちよりちゃん。でも、やはり様子がおかしい。
まるで幼子が話しているかのような……。
「帰ったら、お茶碗いっぱいの白ごはんが食べたいな」
「ふふ、それはぜいたくだよ! でも、早く帰りたいね」
………?!
「うん、帰ろう」
「そうだね、帰ろう、村に」
みんなの様子がおかしい。
いや、というより……。
また、頭が痛む。
おしずちゃんの記憶が、意識が、また、流れ込んでくる。
…
……
………… 謎、とけてよかったな。
おとうとおかあに教えてあげないと。