Mystery for You ドキドキナゾトキ肝試し__苦手な方向け04
うん、これもあってそうだ。
冊子を閉じ、次のパネルを探しに行こうと思う。
そのときだった。
ぐ、と足元に何かが引っかかって、身体が大きく傾いた。
とっさに近くの幹に手をついて転ぶのは免れたが、心臓が喉まで跳ね上がる。
なんだ、今の。
懐中電灯を足元に向ける。
生い茂った草の隙間から、細いものが突き出していた。
一瞬、意味がわからなかった。
白い。細い。先に靴がある。
……足だ!
息が止まった。
喉の奥がひゅっと鳴って、後ずさる。けれど目が離せない。
茂みの奥を、少しずつ、照らす。
脚。膝。倒れた身体。見覚えのある服。
「………ちよりちゃん?」
返事はない。
気づいたら、走って逃げだしていた。
まずはちよりちゃんが息をしているか確かめて、それから警察と救急車を呼んで………。
そうすべきだったのはわかっているが、それよりも「怖い」「逃げなきゃ」が先にきてしまった。だって、ちよりちゃんはもう、明らかに………。
足はうまく動かない。何度も枝を踏み、砂を蹴り、半ば転ぶみたいにして来た道を引き返す。
しばらく必死に進んだところで、前方に人影が見えた。
びくりとして立ち止まる。
次の瞬間、その影もこちらに気づいて足を止めた。
「……カズキ?」