～第3章～

ピーーーーというけたたましい音が会場内に響く。
「8人が正解されましたので、2nd Stageは終了となります！」

答えを送信してわずか数分後に終了のアラーム音が鳴った。

阿鼻叫喚、深いため息、そして歓喜の声が聞こえてくる。

「見事2nd Stageを突破された方々はこちらです！」

スクリーンに1位から8位のタイムと名前が映し出される。

「俺は……6位か、けっこう危なかったな……」
選ばれた者たちが集まるこの会場で、突破できたことに安堵する。

他の人の順位は… ドブネズミ…… また彼が1位だ。2位以降も悪くはないタイムだが、1人飛びぬけている。
優勝するためには、彼を越えなければならない。頑張らないと。
司会者が話を続ける。

「それでは、残念ながら8位までに入れなかった方はここで終了となります、スタッフの指示に従って退場をお願いします」

わかりやすく肩を落として去っていく挑戦者たち。

「それでは、残った皆様には次の部屋に移動していただきます。こちらへどうぞ」

このホールだけじゃなかったのか……かなり広いんだな。そんなのん気なことを思いながら進んでいくと、次の部屋には8つのテーブルが並んでいた。
それぞれのテーブルには、4×4マスの枠が書かれた巨大なパネルがある。

「ここで3rd Stageを行ないます。その名も『スーパー魔方陣』です！」
「スーパー、魔方陣？」
「魔方陣というのは、1から順に1つずつ数字を入れ、タテ、ヨコ、ナナメの数の合計がどこをとっても同じになる不思議な数字の並びです。
皆様にはこれからこの謎が描かれた魔方陣を埋めていただきます。そして、このステージを勝ち抜くのは……4人！」

さらに半分になるようだ。先ほどの順位は6位。集中して解かなければ。
周囲を見渡す。そこにはニヤニヤと不敵な笑みを浮かべルールを読んでいる者、直立不動でゲーム開始を待っている者、目を閉じて瞑想（めいそう）している者、さまざまな人がいる。
大丈夫、こういうときは余裕をもつんだ。焦っちゃいけない。そうすれば、いけるはずだ。

「それでは、スーパー魔方陣、ゲームスタートです!!」