Mystery for You 無人島からの手紙3
この3枚は、他のものとのつながりはなかったが、この3枚だけで紙の端がつながった。
現れた言葉は……
『とどけ』
やはり、間違いない。すでに届いたものから察するに、『わたしの~~こうかいさきほ~~なは~~とどけ』となっているようだ。
『なは』は『名は』ではなく、日本の『那覇』のことだとしたらすべて合点がいく。
誰かが、那覇に住む航海砂綺帆に向けて出した手紙なのだ。
「ねえ、これってそういうことだよね? やばいテンションあがってきた! やっぱりその大学の先輩じゃん! 冒険家の!」
「ええ、その可能性が非常に高いでしょう。この手紙が合計何枚で、最終的にどういうメッセージなのかは完全に解読できていませんが、かなりわかってきましたね」
「やっぱりそうだよね…… だとしたら、私に伝えたいことって……」
何かを見計らったかのように、所長が扉を開けやってきた。
「君達。今まで見付かった合計16本のボトルの漂流ルートと、そして付近の海域の流れをデータとしてまとめることができた。あとはこれを解析し、どこから流れてきたのかをしぼることができれば、実際に足を運ぶことができるだろう」
「いよいよですね!」
「実はすでにこのメッセージボトルのことがメディアで報道され、多くの人が動向に注目しつつあるんだ」
「えっそうなんですか? じゃああたし達有名人になれるかも?」
「いや、僕らがすごいわけじゃないので、有名にはなれませんよ」
「え~! 海洋研究所特集であたし達のこと取り上げてもらって、バズりましょうよ~」
そんな話をしている中、砂綺帆は1人真剣な顔をしていた。
「よし……このボトルが流された場所を特定して、実際に行ってみよう! みんな、協力してくれる?」
「何言ってるんですか。ここまで一緒にやってきたんですから、当たり前ですよ! あ、もしお宝が眠ってたらあたしに半分くださいね」
「いや、そこは3分の1でしょう」
「えっ、ジェロさんそういうの欲しいタイプなの?! いえ、ボクハイリマセン、って言うと思った~!」
賑やかな研究室とは対極に静かになる砂綺帆。
「先輩。元気にしていますか」
あと少しで真実にたどり着きそうな気がする、そんな想いを込めて砂綺帆はつぶいた。
No.3の封筒を開けて謎を解いて、キーワードがわかったら入力しよう!
※解答例:A01、B02
海域の謎のヒントを見る
ヒント1
ボトルが漂着した場所から逆算して、流された可能性のある範囲を絞っていこう。矢印のない、小さな島が答えのようだ。
ヒント1-1画像を見る
まず初めはボトルが何処から流れてきたかを書き出してみる必要がある。
ヒント2
ルートを合流させ、どの島なら全てのボトルを流せるのかを考えてみよう。
ヒント3
答えはi,j,kのいずれかにあるぞ。
答えを見る
J10から流すと全ての場所に漂着するぞ。下の図と見比べてa確認してみよう。