Mystery for You 多すぎる犯行予告からの脱出 第2章 正解
※解除コードメモに「せ」「へや」「ゆけ」をメモしよう。
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「せ」の部屋…?
イベントホールの案内を見ると、「セ」は備品保管庫をあらわしていた。幸いにも管理施設とイベントホールはつながっていたので、早速目的の場所に向かう。
備品保管庫の扉を開けると、大きなモニターとその手前に落ちている封筒が目に付いた。
あなたは部屋に入り落ちていた封筒を拾い、中に入っていた手紙を読みはじめた。
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まぁ、これくらいはできると思っていた。
もちろんこれで終わりじゃないさ。次はモニターに表示されているものと倉庫奥のロッカーにあるものを使って謎を解け。
ちなみに、装置は君たちが先程までいた管理部屋の一番大きな引き出しの中にある。
装置の中の正しいコードを切れば解除成功。間違ったコードを切れば即失敗となるので気を付けてくれたまえ。
なお、この部屋はドアを開けた2分後に毒ガスが噴射されるので。早く情報を持って逃げた方が身のためだぞ。
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「外からあのモニタの写真を撮れ! 今すぐだ! この部屋には決して入るな!」
「え!? は、はいっ…!」
後輩は訳もわからずあなたの指示に従い部屋の外からモニターの写真を撮っている。
今は細かい説明をしている時間はない。この部屋の扉を開けて、手紙を読んでいる間も時間は進んでいた。正確な時間はわからないが、とにかく急いで部屋の奥のロッカーから手がかりを持ち出さねば。
あなたは部屋の最奥に向かい、そこにあったロッカーから目的の物を見つけると、それらを手にそのまま出口に向かう。
走りながらあなたは後輩に向かって指示を出す。
「俺が出た瞬間に扉を閉めろ!」
「え! まだ撮影中ですよ!? このモニターの映像、切り替わりが早くてうまく撮れなくて…」
「良いから閉めるんだ!!」
そう声を荒げながらも、走る勢いは緩めない。
あなたの勢いに気圧された後輩が、あなたが部屋を駆け抜けた直後に扉が閉める。
「先輩…」
これまでに見たことのないあなたの気迫と、ぜえぜえと肩で息をする様子を見て、後輩が心配そうに声をかける。
この呼吸の荒さは毒ガスの影響ではなさそうだ。だんだんと呼吸が整ってくる。
「……大きな声を出してしまってすまない。これを読んでくれ」
手渡された手紙を読む後輩の表情がみるみるこわばっていく。
「…先輩! そんな自分だけを危険に晒(さら)すなんて…!」
「部下の身を守るのもリーダーの役目だからな。とにかく俺は大丈夫だ。お前はこれと一緒に監視室に戻って、使えそうな写真を選別しておけ。その途中で、ここの職員を何人か呼んできてくれ」
「職員の人たちですか…? 何するんですか?」
「ここを立ち入り禁止にしておかないと、誰かが入ったときに毒ガスを吸ってしまうだろう?」
「…確かに…」
そうしてあなたは、後輩が呼んできた職員に事情を説明し、備品保管庫を立入禁止にさせたのだった。