Mystery for You プランテス研究所
ある日、友人であるカオルから相談があった。
「研究所に就職した──先輩、覚えてるよな?」
同じゼミでお世話になった先輩だ。当然覚えている。
「研究所が怪しいとメッセージがあったあと、音信不通になった」
先輩が就職したのは、確かに聞いたことがない名前の研究所だった。
カオルが研究所関係者に聞き込みをしたところ、他の職員たちにも行方がわからない人がいるらしい。
「どうにも胸騒ぎがする。警察は事件性がまだ薄いからって動いてくれないんだ。今夜、研究所に潜入するからお前はスマホで通話をつないでサポートしてくれないか?」
覚悟の決まった顔のカオルに、うなずくしかなかった。