Mystery for You ほんとうのプレゼント17
「5枚を組み合わせるにはまだ記憶が足りなさそうだ。正しく4枚を組み合わせて、さらなる手がかりを得よう。」
「4枚の記憶のかけらを使うには、ミユの記憶の中にある下線が引かれた部分を再現しなければならない。」
「下線部をもとに以下の指示文を穴埋めし、できあがった指示文にしたがって4枚の記憶のかけらを配置しよう。配置された記憶のかけらの中から赤文字を抜き出して並び替えよう。」


これまでに読んだミユの記憶

【ぬいぐるみ】についての記憶
クリスマスが近づいてきたある夜、ミユの心はひっくり返るようにざわざわしていた。
サンタさんがもうすぐ来る。
サンタさんには「クマのぬいぐるみが欲しいです」ってお願いしようっと。
本物の熊は怖いけど、ふわふわのクマさんのぬいぐるみはかわいい。
きっと、クマさんがいれば、寂しくない。

【おかあさん】についての記憶
ミユのママは、パティシエをしている。
街のケーキ屋さん。
たくさんの人に笑顔を届けるお仕事。ミユの自慢のお母さんだ。

【ケーキ】についての記憶
ママがめずらしくお休みの日、ミユは勇気を出して言った。
「わたしも、ケーキ作ってみたい!」
ママは一瞬びっくりして、すぐに優しく笑った。
「ほんと?じゃあ今日はミユがケーキ屋さんだね。」
卵を割る音。小麦粉の舞うにおい。ミユはエプロンをつけてもらって、一生懸命生地を混ぜた。
そのときママがそっと言った。
「ケーキってね、ただの食べものじゃないの。思いを作る行為なんだよ。」
ミユはその言葉に、なんだか心がぽかぽかと温かくなった。
焼きあがったスポンジに、生クリームをぬって、いちごを飾る。ママが言った。
「これで完成。ミユとの合作ケーキだね。」

【とけい】についての記憶
ミユは、リビングの古い時計を見つめていた。
針がゆっくり、ゆっくりと進む音だけが響いている。
時計の針が9を過ぎた。ママ、早く帰ってこないかな。

【クリスマス】についての記憶
教室では、みんながクリスマスの話をしていた。
「サンタさんにゲームお願いするんだ!」
「うちはチキンとケーキ食べるよー!」
楽しそうな声が飛び交う中で、ミユは静かに笑っていた。
ほんとはそんなに楽しみじゃなかった。
プレゼントは嬉しいけど、だって、クリスマスは…。

【ぬいぐるみ】と【おかあさん】についての記憶
ある晩、ママがミユに聞いた。
「ねえミユ、今年はサンタさんにどんなプレゼントを頼むの?」
ミユは、少しだけ言葉に詰まった。
けれどすぐににこっと笑って、こう言った。
「ぬいぐるみが欲しいな。くまさんの、ふわふわのやつ。」
ママは笑顔で「いいね、それ」と言ってくれた。

【ケーキ】と【時計】についての記憶
「ただいま、ミユ。」
「おかえり、ママ!」
ある夜、時計が10時を指した頃、ママが帰ってきた。
ママがキッチンで手を洗っている間に、ミユはお絵かき帳とクレヨンを持ってきた。
「ねえママ、いっしょにケーキ描こうよ。」
絵なら時間が経ってもなくならないと思ったから。
ふたりはクレヨンを握った。ママは笑って、赤いクレヨンでいちごを描く。
「これはショートケーキ。」
つぎに茶色のクレヨンを手にとって、「こっちはチョコレートケーキ。」
ミユはまねして、黄土色でまるを描いた。
「じゃあこれは、タルト!」
ママは「おいしそうね」と言いながら、タルトのよこに、牛乳のビンを描いた。
「牛乳もいっしょにのまなきゃね。」
ふたりは顔を見合わせて、くすくす笑った。
絵をかきおえたあと、ママが言った。
「この絵、ずーっととっておこうね」
ミユはうれしくて、とびっきりの笑顔で頷(うなず)いた。

【エプロン】と【トナカイ】と【スイーツ】についての記憶
12月23日、リースの上の時計が夜の7時を指した頃。
ママが、少しだけはにかんだような顔で、ミユの隣に座った。
「ねえミユ、こないだ一緒に描いたケーキの絵……あれ、お店に飾ってもいいかな?」
ミユは、クレヨンで描いたケーキを思い出した。
ショートケーキ、チョコレートケーキにタルト。2人で描いた、たった一枚の絵。
「……おみせに?」
ミユは小さな声で聞き返す。
「うん。あの絵、とってもかわいいし、みんなにも見てもらいたくて。お店のポスターにしたら、ケーキをもっと楽しみにしてくれる人が増えると思うの。」
ママは笑っていた。やさしい声だった。
でもミユの胸の中には、小さなざらざらした気持ちが残った。ミユとママだけの、ふたりだけの絵だったのに。お店のものになっちゃったら、なんだか、どこかに行ってしまう気がした。
言いたい気持ちと、うなずきたい気持ちがぶつかって、ミユはしばらく黙っていた。
やがて、小さく頷いた。
「……うん。いいよ。」
ママは「ありがとう、ミユ」と笑って頭をなでてくれたけど、ミユの心には、まだ答えが出せないままの気持ちが残っていた。

記憶のかけら4枚を使った謎
記憶の下線部を参考にして指示文を穴埋めすると、指示文はこのようになる。
まずは、【クリスマス】と【ぬいぐるみ】の記憶のかけらを使い、「思い」を作ってみよう。そして、横向きに「心」をひっくり返そう。牛乳のビンの横に、「タルト」を置き、最後にリースの上側に「時計」を置こう。
これに従って2×2の正方形に記憶のかけらを並べよう。

ヒント2
まず【クリスマス】と【ぬいぐるみ】の記憶のかけらを使って「思い」を作りたい。
記憶のかけらの裏側を使って漢字の「思」を作ればよさそうだ。
次に「心」をひっくり返したい。
「心」が書かれている【ぬいぐるみ】の記憶のかけらを横向きにひっくり返そう。
正しい向きに【ぬいぐるみ】の記憶のかけらのおもて面を配置することができる。

ヒント3
牛乳のとなりに「タルト」を置きたい。
【ぬいぐるみ】の記憶のかけらの中に「牛乳」のイラスト、【おかあさん】の記憶のかけらの中に「タルト」のイラストがある。
【ぬいぐるみ】の記憶のかけらの右隣に【おかあさん】の記憶のかけらを置こう。

ヒント4
リースの上に「時計」を置きたい。
【おかあさん】の記憶のかけらの中に「リース」のイラスト、【時計】の記憶のかけらの中に「時計」のイラストがある。
【おかあさん】の記憶のかけらの上に【時計】の記憶のかけらを置こう。
指示文通りに記憶のかけらを並べると、画像のようになる。
2×2に並べられた記憶のかけらから、赤文字を拾おう。

答え
家のイラストの窓枠から「ロ」、
【おかあさん】の記憶のかけらから「う」と「そ」、
腕時計のイラストから「く」
を拾うことができる。
答えは、「ロウソク」だ。