Mystery for You 世界を笑顔にするシゴト06
「人生のおしまいがほしい」「私を殺して」か…
ちゃんと殺し屋に向けた手紙だったとは… やはりこの世界は間違っている。こんなことを自ら願わざるをえない世界なんて…
私は、この世界に必要のない人間を始末しているだけであって、こんな理由で人を殺すことはできない。どうしたものか…
そこで私は思い立った。
送り主がこのような選択をしたことには必ず元凶があるはずだ。それをどうにかして取り除くことが出来るのならば、送り主の未来は守られるのではないだろうか。
もちろん私は心理カウンセラーなどではない。無謀だということはわかりつつも、放っておくことはできない。
まずは送り主の今の状況を見に行こう。何か情報を得られるかもしれない。
私はその衝動から、送り主の家へと向かった。
家に到着し、導いたルート通りに進むことで送り主の部屋の前まで辿り着くことに成功した。
扉の窓から光が漏れている、送り主はまだ寝ていないのだろうか。
ゆっくりと扉に近付くと、部屋の中から声が聞こえてきた。
「パパ、もうすぐ会えるね…」
それは高校生くらいの少女の声であった。電話をしているのだろうか。
しかし、言葉の内容とは裏腹にとても暗い声色である。さらに少女はこう続けた。
「私が小さいときにあげた、パパへの手作りプレゼント。肌身離さず身につけてくれてたね。すっごく嬉しかったんだ。」
その言葉の後、少し間が開いた。
私は思わず部屋の様子を覗き込んだ。するとあるものが目に映り、その瞬間言葉を失った。
目に入ったのは親子の仲睦まじい写真。
そこに写っている父親らしき人物。それは、先の街頭ビジョンで取り上げられていた、私が始末した人物であった。
少女は私の行ないによって悲しみ、このような手段に至ったということなのか…
私はわからなくなった。世界を平和に近づけたはずなのにそれによって死を選ぶ人が生まれている。
私が行なってきたことは何だったのか… そんな困惑を突き付けられていたとき、少女が再び口を開いた、それは涙交じりの声だった。
「せめてそれが返ってきたら…
本当は死にたくなんてないよ…やり残したことだってある… ただパパの温もりを感じたかっただけなのに… でももう手遅れなんだ… バカな娘でごめんね…」
そう告げると重い足取りで部屋の電気を消した。
少女の本心を聞き届けた私は確信した。
やはり、彼女は今日この場で死ぬべきではない… だがしかし、どうしたら彼女の心は救われるのだろうか… そう頭を抱えていた時、あることを思い出した。
そうか、あれがあれば…!!
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少女を救うことができるものの場所がわからない
ヒント1
部屋の中を覗くことで、少女がパパにあげたプレゼントがわかりそうです。
そのプレゼントは肌身離さず身に着けているもののようです。
ヒント2
棚の上には少女と父親の写真がありました。父親の首にはペンダントが欠けられています。このペンダント、どこかで見覚えがないでしょうか?
どうやら「現場から去る時、ハート型のものを回収する」という信念が関係しているようです。
答えを見る
回収したハート型のものの中に、少女のパパが着用していたペンダントもあったことから少女を救うことができるものは「クローゼット」にあることがわかります。