Mystery for You STREET NAZO ART_08
「FIRE、ですか……。なんか、不穏な解答になりましたね……」
丸尾が考え込むような顔で言う。
「もしこれも予言だったってことになれば、もう観光名所どころじゃないな」
そう言って笑って見せはするが、実際のところ、不安は否めない。
その気持ちに気づかれたのか、丸尾がニヤリとして言った。
「なんですか、心配そうな顔して! 先輩もなんだかんだ、シンクボーイが予言者だって信じてくれてたんですね!」
「いやいや! それは絶対ありえないって!」
「でもまあ、これは予言にはならないんじゃないですか?」
そのはずではある。いや、そうでないと困る、と思う。
「なんたってシンクボーイは、橋元市の救世主ですから!」
丸尾らしい無根拠、無責任で楽観的な発言に、
「なんだよそれ」
と笑ってはみるが、心は晴れなかった。