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  2. トンネルの先の料理屋にて(3)

トンネルの先の料理屋にて(3)

ナミちゃんに暗号の答えを伝えると、彼女は少しのあいだ黙だまりこみ、やがて何かを思い出したように調理に取りかかった。

完成した料理は、カキフライだった。

私はそれを、店の奥に座るサラリーマン風の男のもとへ運ぶ。
無表情だった男は、差し出された料理を一口食べ、わずかに顔をゆるめた。

「……これ、あの食堂で食べたカキフライと、同じ味だ……」

食堂。
それは、暗号から導き出した答えのひとつだった。
暗号と料理がどう結びついているのか。
私は知りたくなった。

「その話、くわしく聞いてもいいですか?」

男は一度、箸はしを置いてから、ぽつりぽつりと語り始めた。

「仕事で大きなミスをした日があってな。対応に追われて、もうヘトヘトだった。そんなとき、先輩せんぱいが無理やり食堂に連れだしてくれたんだ。その食堂は、カキフライが名物でさ。俺おれは、生ガキに当たって以来、カキを避さけていたから断ろうとしたんだけど、先輩が勝手に注文しちまってさ。仕方なく、覚悟かくごを決めて食べたんだ」

男は、食べかけのカキフライを見つめながら、話を続ける。

「……そしたら、本当にうまくてな。あれ以来、カキフライが大好物になった。生ガキは今でも口にしない。だがカキフライだけは別。そんな妙みょうな好みを、先輩に笑われたこともあったな」

男は少し間を置き、静かに続けた。

「いろんな店で食べてきたが、あの食堂の衝撃しょうげきを超こえるものには、結局出会えなかった。きっと、味だけじゃなかったんだろうな。先輩のやさしさとか、あの時の俺の追いこまれ具合とか……そういうのが全部重なって、あの一皿になったんだろうな…」

そして、もう一口、カキフライを大事そうに味わう。

「……確かに。このカキフライは、俺の人生にとって、大切な食事だったんだな」

男は最後の一つまできれいに平らげると、深く息を吐き、満足そうに席を立った。
軽く会釈えしゃくをして、店の扉の向こうへ消えていく。
その背中を見送った直後、壁に飾られた砂時計ならぬ小石時計の中で、小さな石がひとつ、音もなく下へと落ちた。
まるで、誰かの人生の一区切りを刻むかのように。

私は、さっきの出来事を思い返す。
暗号。
料理。
男の記憶きおく。

どうやら、あの機械から出される暗号は、客の人生の中で、強く記憶に残っている料理を示しているらしい。
納得しかけた私の肩かたを、ナミちゃんがぽんと叩たたいた。

「いい感じだったよ! その調子!」

その表情はどこか誇ほこらしげだった。
そのとき、ちりん、と扉が開く音が店内に響いた。

「いらっしゃい! お好きな席へどうぞ!」

ナミちゃんが、いつも通り明るく声をかける。
入ってきたのは、中学生くらいの少女だった。
少し大きめのパーカーに身を包み、きょろきょろと落ち着かない様子で店内を見回している。

彼女が席に座った瞬間、店のカウンターに置かれた機械が、低くうなるような音を立てた。
ガチャン。
金属音とともに、数枚の紙が吐きだされる。

新しい暗号。
新しい記憶。
この子の人生には、どんな料理が刻まれているのだろうか。
私は、さっそく暗号の解読に取りかかった。

封筒Bを開き、謎を解いて、少女が食べたい料理のキーワードを導こう
(数字以外の答えはすべてひらがなで入力すること)




 日付

年

月

日






日


丸が5つ並んだ暗号がわからない

右上のイラストについて考えてみよう。このイラストは姉弟のうち、小さい子を示しているようだ。

さらにヒントを見る

右上のイラストは「おとうと」を表しているようだ。矢印にしたがって丸の中に文字を当てはめよう。次は真ん中のイラストについて考えてみよう。顔の目の上あたりを示しているようだ。

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真ん中のイラストは「おでこ」を表しているようだ。矢印にしたがって丸の中に文字を当てはめよう。次は左のイラストについて考えてみよう。一見何も書いていないように見える。今まで丸に当てはめた文字からここに何が当てはまるか考えてみよう。

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左のイラストは「とうめい」を表している。矢印にしたがって丸の中に文字を当てはめよう。

答え

答えは「おめでとう」だ。

天秤が描かれた暗号がわからない

天秤の左側にあるのはレモン。右側にあるのは砂糖のようだ。

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まずは重さについて考えてみよう。レモンのほうが砂糖よりも上に上がっている。つまり砂糖よりレモンのほうが重いようだ。

さらにヒントを見る

次に味について考えてみよう。レモンは酸っぱい。砂糖は甘い。これらを言い換かえてみよう。

答え

答えは「おかあさん」だ。

四字熟語が書かれた暗号がわからない

四字熟語に注目しよう。矢印の左側と右側で変化している文字は何だろうか。

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変化している文字は「四」と「五」だ。矢印の右側で「る」になっているようだ。この法則が成立するように「?」に当てはめよう。

さらにヒントを見る

枠わくの中は『「よん」と「ご」は「る」』と当てはめることができる。「?」に当てはめた文字を矢印の通り並び替かえよう。

答え

答えは「よるごはん」だ。

時計が3つ描かれた暗号がわからない

左側の時計のイラストについて考えてみよう。3つの時計はそれぞれ「秒」「分」「時」と時間の単位を表しているようだ。

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右側のイラストについて考えてみよう。3つのイラストはぞれぞれ「人間」「ゾウ」「テーブル」を表しているようだ。「人間」や「ゾウ」を数えるときの単位が何か考えてみよう。

答え

答えは「じたく」だ。

とある場面が書かれた暗号がわからない

他の暗号で得た答えを埋めていこう。答えを埋めていくと、お客さんの名前や、場面の日付、出来事がわかるようだ。

さらにヒントを見る

日付に関する情報はカレンダーにあるようだ。

答え

答えは「対象者の名前:あさは おと」「日付:2025年2月28日」「出来事:おかあさんのたんじょう日」だ。

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