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  2. トンネルの先の料理屋にて(4)

トンネルの先の料理屋にて(4)

ナミちゃんに暗号の答えを伝えると、彼女はまた少しのあいだ黙りこみ、調理に取りかかった。

完成した料理は、野菜が不格好に切られたカレーライスだった。

大きさのそろわないじゃがいも、角ばったままの玉ねぎ。
どこか家庭的で、お店が出すものにしては少し頼たよりない見た目。
その不格好さが気になりつつも、私は少女のもとへ運んだ。

料理が置かれた瞬間、彼女の不安そうな表情は、ふっと和らいだ。
そして一口食べた途端とたんに笑みがこぼれる。

「これ……! 私がお母さんの誕生日に作ったやつ……‼︎」

やはり、暗号で導いた答えだ。
私は、暗号のなかで目にした言葉で気になっていたことについて聞いてみた。

「お母さんは身体が弱い方なんですか?」

彼女はスプーンを握にぎったまま、少し驚おどろいた表情をした。
そして何かを思いかえすように話し始めた。

「そうですね……。お母さん、一度大きな病気になっちゃって。手術とか、入院とか……すごく大変な時期があったんです。だから退院して、はじめて迎むかえる誕生日を、特別な日にしてあげたくて…。それで、初めて作ったのが、このカレーライスなんです」

彼女は、なにかを懐なつかしむように目をふせた。

「お母さん、『おいしい』って言ってくれて……うれしかったな…。あ、でも、私ニンジンが苦手で。だからニンジンぬきで作ったら、ちょっと怒おこられちゃいました」

少し照れながら、続ける。

「私、弟がいるんですけど、弟も『おいしい!』って言ってくれて。……ご飯屋さんで言うのも変ですけど、私、料理の才能あるのかなって思ったりして」

そう言ったあと、ふと何かを思い出したように、話を続けた。

「そういえば、誕生日ケーキを食べるとき大変だったんです! 弟が急に『ぜんぶカカにあげる〜!』って言いだして、全然食べようとしなかったんです。あ、うちの弟、お母さんのこと“カカ”って呼ぶんですけど…」

少し恥はずかしそうにそう付けたしてから、続ける。

「それだけじゃなくて、『オト、あげな〜い!』とか言って、私の分のケーキまでお母さんに渡わたそうとしたんです!」

その場の光景を思いだしたのか、くすっと笑った。

「結局その日は、お母さんがなんとか説得して、みんなでケーキを食べたんですけど、食べ終わったあとに『次のカカの誕生日は、ぜんぶカカにあげる約束!』とか言って、お母さんと指切りまでしてて…」

彼女はあきれたように、でもどこかうれしそうに話す。

「弟なりに、お母さんに何かしてあげたかったんだと思うんです。ちょっとやりすぎですけどね…」

しばらくほほえんでいたが、沈黙ちんもくに戻もどり、彼女はぽつりとつぶやいた。

「とにかく…この日のご飯は私にとって、特別だったんです。……家族に、会いたいな」

少し寂さびしそうにしながら、彼女はカレーを食べきった。
扉の前でこちらに向かって小さく手をふり、店を出ていく。
その姿を見送った直後、壁に飾られた小石時計の中で、小さな石がひとつ、音もなく下へと落ちた。

料理と、その記憶。

(……じゃあ、私にはどんな記憶があるかな?)

自分のことを考えてみる。
だが、不思議なほど、何も思いだせなかった。
思い出に残っている料理も、誰かと食べた記憶も、浮かんでこない。

じわりと不安が広がる。
その思考をうち消すようにちりん、と扉が開く音が、店内に響いた。

「いらっしゃい! お好きな席へどうぞ!」

入ってきたのは、背中の曲がった老いた男だった。
老人がゆっくりと席に腰を下ろすと、店のカウンターに置かれた機械が、低くうなるような音を立てる。

「また、よろしくね」

ナミちゃんがささやく。
私は、暗号の解読に取りかかった。

封筒Cを開き、謎を解いて、老人が食べたい料理のキーワードを導こう
(数字以外の答えはすべてひらがなで入力すること)




 日付

年

月

日






日


ハートや魚が書かれた暗号がわからない

船の図形では、三角形のパーツが一つ足りなくなっているようだ。

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魚の図形では、四角形のパーツが一つ足りなくなっているようだ。

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船の図形では「つ」のパーツが足りなくなっているようだ。

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魚の図形では「ま」のパーツが足りなくなっているようだ。

答え

答えは「つま」だ。

図形とフィルムが書かれた暗号がわからない

これらの記号は、動画にかかわっている記号のようだ。

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一番上の枠に当てはまるのは「さいせい」だ。

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上から二番目の枠に当てはまるのは「ていし」だ。

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一番下の枠に当てはまるのは「はやおくり」だ。

答え

答えは「やさしい」だ。

「尻尾」や「頭」が書かれた暗号がわからない

「きつねの頭」と「たぬきの尻尾」について考えてみよう。矢印の右側はそれぞれ「きつね」の頭文字、「たぬき」の最後の文字を表しているようだ。

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「ハートの左側」と「船のてっぺん」について考えてみよう。暗号のどこかでハートや船を見かけなかっただろうか。

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Cの暗号の中に、ハートと船の図形が書かれた暗号がある。それぞれのハートの左側の文字、船のてっぺんの文字を示しているようだ。この暗号には魚の図形も書かれている。この図形の胴体や尻尾に書かれた文字を使って答えを導き出そう。

答え

答えは「ぎんなん」だ。

迷路の暗号がわからない

この迷路は、壁にぶつかったときにある文字を拾って読むルールがあるようだ。

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「<<<」の形をした青い矢印をたどると「一度も通」になるようだ。

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一番太い黄色い矢印をたどると「らない角上」になるようだ。

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一番細い赤の矢印をたどると「から」になるようだ。

さらにヒントを見る

迷路をすべてたどると「一度も通らない角上から」になる。例題を含むすべての経路で、一度も通らなかった角にある文字を上から読んでみよう。

答え

答えは「木造」だ。

とある場面が書かれた暗号がわからない

他の暗号で得た答えを埋めていこう。答えを埋めていくと、お客さんの名前や、場面の日付、出来事がわかるようだ。

さらにヒントを見る

日付に関する情報はテレビにあるようだ。

答え

答えは「対象者の名前:まつやま しんぞう」「日付:2022年2月22日」「出来事:なんでもない日」だ。

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