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  2. Mystery for You 私が運命の人に出会うまで 【1人目とのデート結果】

Mystery for You 私が運命の人に出会うまで 【1人目とのデート結果】

これでコーディネートは、ばっちり!
意気込んで待ち合わせ場所に向かうと、そこにいた鈴木さんはジャージに運動靴姿…
ということは、デート場所はもしかして…?

困惑しながら鈴木さんの様子を伺うと、こちらに気付いた彼も驚いた様子で話しかけてきた。

「いちごさん… ですよね? あれ、今日は僕のおすすめの山に行くって伝えてたと思うんですが… その、すごく素敵な服装なんですが、その恰好で登山って大丈夫ですか?」

ミツキからは「おすすめの場所」と聞いていたが、まさか行き先が山とは…
とても登山をする装備で来ているとは言えないが、オロオロと困惑する鈴木さんを見ていると、デート場所の変更を申し出るのも、何だか申し訳ない…。
「だ、大丈夫です、足腰鍛えてるんで! おすすめの山、楽しみです! 行きましょう」
こうして決行された登山デート。結局途中で疲れてしまい、鈴木さんの肩を借りながらヨロヨロと歩くことになり、彼にも心配をかけて…… と空回りで終わってしまったのは、言うまでもない…。

デートを終えて、フラフラと歩きながら自宅に向かう途中、ふと足がもつれてこけそうになる。
あ、やばい地面にぶつかる… と覚悟した瞬間、私の体は何かの強い力によって支えられた。
「大丈夫ですか!?」
支えてくれたのは警察官の男性だった。
驚きながら横を見ると、そこには交番がある。
そうか、交番から見ていて、咄嗟(とっさ)に助けてくれたのか… 恥ずかしさを覚えながら、目の前の警察官にお礼を言う。
「すみません、ありがとうございます」
「いえ、お怪我がなくて良かった。それに、素敵な洋服が汚れなくて良かったです」
短髪の警察官はそう言って、爽やかな笑顔を見せる。
屈託のない様子に思わず照れながら、再度お礼を伝える。
その光景にどこかデジャヴのようなものを感じながら、私は足早にその場を後にした。

そうして、どうにか自宅までたどり着き、疲れ切った足のマッサージをしながらミツキに電話する。
「えっ! おすすめの場所って山だったの!? ごめん、そこまで聞いてなかった…! え、ヒールで行ったんだよね、大丈夫だった?」
驚き心配してくれるミツキに対し、まぁどうにか… と乾いた笑いで返す。 普段の運動不足もあってか、今日1日ですっかり疲れてしまった。 鈴木さんは良い人ではあったが、ちょっと私とは、相性が悪いのかもしれない。

そのとき、ふと机の上に置いてあるサッカーボールのキーホルダーが目に入った。
くたくたに疲れた頭でそれを見た瞬間、あなたは思い出した。
そうだ、これを拾ったのも疲れた日のことだった。

それは仕事で疲れたある日の帰り道。
一刻も早く寝たいと帰り道を急いで歩いていると、知らない酔っ払いとぶつかってしまい、絡まれてしまった。
必死に謝りながらどうしようかと考えていると、突然後ろから低い声が聞こえてきた。
「俺の彼女に、何か用ですか?」
酔っ払いはその男性の様子に気圧されたのか、彼の肩にぶつかりながら慌てて立ち去っていった。
そのとき、男性の上着から何かが落ちた。
恥ずかしいやら何やらで顔をあげられず、私はその救世主の男性に必死に俯(うつむ)いたままお礼を言った。

「お怪我がなくて良かった。それじゃあ、どこかで、また」
そう言うと、颯爽(さっそう)と男性は去っていった。夢でも見ていたのかとぼーっとしていると、その場にサッカーボールのキーホルダーが落ちていることに気付いた。
これは、彼の落とし物だろうか。
彼は「また」と言っていた。どこかでまた会えたら… きちんとお礼を言いたい。

なんですっかり忘れてしまってたんだろう。
あの一件があってから、何かが足りない、またあのときのドキドキ感を味わいたい、と思うようになったのだ。
「おーい、いちご? 聞こえてるー?」
いけない、すっかり記憶の中にトリップしていたらしい。
「あーごめん、ぼーっとしちゃってた。この前、ボールのキーホルダー拾ってさぁ、それ見てたらいろいろ思い出しちゃって」
「え、何それ? 初めて聞くんだけど」
「うーん、実は酔っ払いに絡まれたときに助けてくれた人がいてさ。その人がそのキーホルダーを落としていったんだよねぇ。顔はよく見なかったけど、かっこよかったなぁ」
ふーん、とミツキの返事はどこか冷めた様子だ。そして、どことなく気まずい沈黙が流れる。
何かよくないことでも言ったかなと思い、あなたは話を切り上げ、電話を切ることにした。

「このキーホルダーの落とし主が、私の『運命の人』だったら良いのになぁ」
電話を切った後、ベッドで横になりながら私は、そう1人呟いた…。


【黄色い封筒を開きましょう】

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