オカルト探検隊シリーズ 幻の生物ツチノコを探せ!! 【第5話 続き(1)】
これで番組は終わりだ。
放送終了後は、ヤラセだヤラセだと話題になった。
「巣穴は、ツチノコではなく小動物のものでは?」
「蛇の抜け殻をツギハギしたんじゃないの?」
番組で発見したツチノコ実在の証拠に対して、様々な憶測が飛び交った。
それに、廃寺での演出なんて、ヤラセを超えてB級ホラーのような仕上がりだった。
……そう。
たしかに、この番組シリーズはヤラセだ。
実際のところ、大人たちはそうとわかりながら楽しんでいたし、子供たちにとっては十分な娯楽だった。
隊長役を務める私、静岡猛が、誰よりもそのことを知っている。
この撮影も、同じくだ。
伝承や地図は実際にあの辺りに伝わるものではあった。
だが、当然ホンモノのツチノコが現れるはずもなく……。
噂されている通り、巣穴はたぶんモグラの穴だし、抜け殻は美術スタッフの力作だ。
しかし、編集が始まってから、不思議なことが起こった。
神社で鈴を鳴らすシーンに、奇妙な声が入り込んでいたのである。
この声の存在について、番組内で紹介するか議論が行なわれる中、なぜか山に同行した番組スタッフの中から、体調を崩す人が続出した。
そのため、結局この声については一切触れずに放映に至った。
だが、私はこの声がどうしても気になり、収録映像を個人的にスタッフにダビングしてもらい、何度も何度も「その声」を聞き直した。
そして最終的に、その声は以下のように言っていると結論づけた。
4組の分かたれしものどもすべてが元に戻るとき
新たな鳥居が姿を現す
ツチノコそこで人目を忍ぶ
いてもたってもいられなくなった私は、もう一度山へと向かった。
そして、ついに、その声が示す目的地にたどり着いたのである。
真に訪れるべき神社を4つの地図から見つけ、神社の名前を導こう

真に訪れるべき神社について
「4組の分かたれしもの共」について、実は過去に示唆されていた。初めに出会った老婆の発言だ。「あの狛獣なぁ、もとは狛犬は狛犬、稲荷さまは稲荷さまで向かい合って立ってたんだと。それがむかーし、不思議な力で離ればなれになっちまった。この山には、そうやってバラバラになったもんが、ほかにもいくつかあるんだとさ。」このセリフを元に考えてみよう。

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「4組の分かたれしもの共」とは、狛犬2頭、お稲荷様2頭、転がり地蔵と首無地蔵、根無し大樹と巨樹の切株の4組だ。

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「4組の分かたれしもの共」すべてが接するように、4枚の地図を組み合わせよう。すると、地図上に新たな鳥居が出現するはずだ。

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「4組の分かたれしもの共」を全て元に戻すと、以下のようになり、「夕照神社」という神社が浮かび上がる。