忘れ雪の君をさがして秘密のカセットテープ chapter4

ラジカセから聞こえるノイズ⾳にため息をついて、わたしはカセットテープを取り出す。
ひとつながりになったものの、⻑い音声テープが絡まってしまい、やはりうまく再⽣することができなかった。
あのとき、うまく仲直りの⾔葉が⾔えなかった⾃分の⼼とまったく同じだ。
不器⽤で、いじっぱりで。⾔葉が⼼の中で絡まって気持ちを伝えることができなかった。何もできない⾃分。
よれたカセットテープを直す⼿が、もどかしく動く。
「あっ……」
じれったい気持ちが災いしたのか、⼿元からテープが滑り落ちた。
机の上に落下したカセットテープが古いペン⽴てを倒し、中⾝の鉛筆が散らばる。
「ああ。もう……」
何やってるんだわたし、と⾃分をいさめながら、ペン⽴てを起こし、中⾝を元に戻す。
「……鉛筆？」
ふと、かつてあの⼦が教えてくれた⾔葉が脳裏をよぎる。
そうだ。カセットテープが絡まってしまったときは、これを使って……

もう一度カセットテープを再生し、ゆずきのメッセージを突き止めよう
音声テープとカセットテープにある7色の長方形を、同じ色同士が向かい合わせになるように重ねよう
ただし、問題用紙には折り目をつけてはいけない

丸い穴に現れる指示を実行したら音声テープを再び開き、カセットテープの再生方法をもう一度確認して再度カセットテープを再生し新たなメッセージを導こう

何をすればいいかわからない

Chapter2・Chapter3で紙を組み合わせた時、長方形の図形を組み合わせて正方形を作っていました。
この同じ色の長方形２つを使っていきます。

それぞれの長方形が向かい合わせに重なるように、紙を端から折りたたんでいきましょう。

６枚の紙を折りたたむと、両面の角に赤い長方形と紫の長方形が残ります。
カセットテープの紙を開いて裏面を見てみると、同じ色の長方形があります。
それぞれが向き合って重なるように、カセットテープの紙で６枚の紙を挟み込みましょう。

７つの長方形を重ねたが、何をすればいいかわからない

７色の長方形を重ねると、カセットテープの紙で折り畳んだ音声テープをぴったり挟み込むことができるはずです。
このとき丸の穴の中からは「つ」「ら」「ぬ」「け」の４文字が見えています。
つまり、この丸い穴を…？

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鉛筆やボールペンを使って、丸い穴２つを貫いてみましょう。
貫いたら音声テープを再び開きます。

先程と同じように音声テープを再生しますが、貫いたことで音声テープに変化が起きているので、再生方法に再注目してみましょう。

丸い穴の指示を実行したが、音声テープを上手く再生できない

音声テープを貫いたことにより、音声テープに変化が起きているはずです。
「テープの再生方法」の問題は音声テープを使うことで答えを導きましたが、３つの問題のうちどれかが、音声テープの変化により違う答えが出るようになったようです。

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緑の四角を使った紙の問題では、最初「あな」の文字の下を読んでいました。
しかし、音声テープに穴が空いたことにより「な」の文字が消えてしましました。

代わりに４つの本物の”穴”が空いたので、その下の文字を読んでみましょう。

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４つの穴の下には「とるもの」とあります。
音声テープを再生する際、今度は「とるもの」のイラストが四角い穴の中心に来た時の文字を読んでみましょう。

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「とるもの」に該当するイラストは写真・相撲・グラブ・虫捕り網・トング・UFOキャッチャー・ビデオカメラの７つです。
これらは「撮るもの」「取るもの」「捕るもの」と解釈することができました。

それぞれのイラストが四角い穴の中心に来た時の丸い穴の文字を繋げて読むと、「そばにいてくれてありがとう」というメッセージを導くことができます。