Mystery for You リアル双六ゲーム
「ここは…?」
あなたは真っ白な部屋で目を覚ました。
部屋を見渡すと、そこには自分含めて10人の男女が集められていた。
…この部屋には見覚えがある。
自分の首元に手をやると、鉄のようなものに触れる。間違いない。
記憶は曖昧だが…謎を解きながら部屋を進んでいったことは、おぼろげながら覚えている。
思い出せ…思い出せ…。
しばらくして、どこからともなく声が聞こえてくる。
「ようやく目を覚ましたようだね。早速、今から君たちには命を賭けた”双六ゲーム”に挑んでもらう。コマは、君たち自身だ。」
突然のアナウンスに呼応するように、1人の男性が声を発した。
「命を賭ける? 双六ゲーム? 一体なんのことだ」
「威勢のいい参加者だ。今から説明するから静かに聞いておくように。君たちには、今から2チームに分かれて勝負をしてもらう。今君たちがいる部屋がスタート地点で、その扉の先にはいくつもの部屋が続いている。
」
「だから何の話だ! 目的はなんだ? いいからここから出してくれ!」
「威勢がいいのは一回で十分だ。もう一度私に口答えをしたら…覚えておくといい。
まずは、目の前に白いケースがあるだろう?
蓋を外すと、ダイヤとスペードのトランプカードが5枚ずつ、裏向きで入っている。1人ずつ取り出し、同じマークを引いた者同士が同じチームだ。」
「ずっと何を馬鹿げたことを言ってるんだ。もういい、俺は帰らせてもら…」
アナウンスを遮った1人の男性が、突然呻き声をあげ、バタッと地面に倒れ込んだ。
記憶が呼び起こされる。過去にもこんな場面を見た。
「ここで脱落してもらう予定ではなかったが、進行の妨げになる参加者は不必要だ。君たちも万が一反抗するようなことやルールを破ることがあれば、首輪に電流が流れて彼のようになる。さあ、1人ずつケースから1枚取り出してもらおうか。」
すると真っ先に若い女性が歩き出し、ケースの蓋を開け、1枚のカードを手に取った。
ぼーっと見ていたあなたは、曖昧な何かの記憶に突き動かされ、気付いたら声をかけていた。
「あの…! あなたのお名前は何ですか…?」
突然の質問に警戒しつつも、女性は答える。
「ジェシカ…ですけど、何ですか?」
「い…いえ、ありがとうございます。」
そして彼女に続くように、皆がカードを取っていく。あなたが恐る恐る引いたカードは、スペードだった。
そのとき、30代くらいのミステリアスな雰囲気の男性が小声で話しかけてきた。
「ちょっと君いいか… もしかして今のこの光景に、見覚えがあるのか?」
あなたは驚きながらも、ゆっくりと首を縦に振る。
「やっぱりか…実は俺もなんだよ。しかも何回も、この振り出しにループしている。君、俺と同じチームだっただろ? 他のメンバーも前に体験したときと全員一緒だ。俺の名前、わかるか?」
あなたは曖昧な記憶の隅に浮かんだ名前を伝えた。
「サブロー、さん…?」
「そう。よく覚えていたな。実は俺も”何回もループしている”ということはわかるんだが…記憶が断片的にしか残ってないんだ。」
「えっと…僕たちは、死んだんじゃ…?」
「そうなんだが…どうやら違うみたいなんだ。ちなみに他のやつらにも話しかけたが、何もピンときていない様子だった。」
サブローは断片的な記憶の中でもループに気付いていたため、「処刑=死」ではないと理解していた。死なないと知っている自分がQの部屋で処刑ボタンを押した方がいいと考え、自らボタンを押したということだった。
「どうなってるのかはわからない。ただ、君に前の記憶が少しでもあるなら、より効率的に部屋を調べていけるかもしれない。とにかくこの施設の全体像がまだ見えてない。協力しよう。』
「…はい。」
そして聞き覚えのあるアナウンスが続く。
「チームが決まったようだね。ダイヤチームが4人、スペードチームが5人か。スムーズで素晴らしい。」
ふと気付くとチームごとに固まっていた。
「扉の先には、楽しい楽しい双六ゲームのマスが続いている。各部屋に止まるごとに、職業が決まったり、お金を稼げたり、アイテムがもらえたり、またはそれらを失ったりするイベントが発生する。各部屋で手に入れたアイテム等は、それ以降も持ち運ぶことができる。」
誰かが小さい声で
「部屋のできごとを覚えておかないといけないな。」
と言ったのが聞こえた。
「勝利条件は、”100万円以上所持して、敵チームより先にゴールへたどり着くこと”だ。勝利したチームのメンバーは、この施設から解放される。
負けたチームのメンバー全員の首輪には電流が流れる。先ほどの彼のようにね。」
皆がざわめきだしたが、容赦なく話は続いていく。
「もしゴールにたどり着いたのに100万円を所持していなかった場合も、首輪から電流が流れ即脱落となる。」
全員が息をのんだ。
「それぞれの部屋にはモニターがあり、そこに問題が表示される。たどり着いた部屋のモニターに表示されている問題のうち1問を選んで解き、答えを入力することで、その答えに含まれる数字の分だけ先の部屋へ移動することができる。例えば選んだ問題の答えが“ライチ”なら、1部屋進めるといった具合だ。」
サブローが呟く。
「さて… さっさとゲームを始めてくれ…。」
「おっと、積極的な参加者だ。素晴らしい心意気は認めよう。まずは、先攻後攻を謎解きの勝負で決めてもらう。目の前に赤と黒の箱があるはずだ。ダイヤチームは赤い箱を、スペードチームは黒い箱を開き、中にある謎をすべて解き明かせ。
最後のキーワードを先に導いたほうが先攻となる。それでは…ゲームスタート。」
謎は深まるまま、またしてもゲームが始まってしまった。とにかく再びゲームを進めることしかないだろう。
あなたはサブローたちとともに、このゲームを解き明かしていく覚悟を決めた。
「みんな、俺の名前はサブローだ。まずはとにかく早く解き進めよう。チームでの協力が何より大切だ。」
他のメンバーは皆、まだ状況を掴めていないような顔をしている。この人たちには記憶がないのだろうか…。
とにかく、まずはキーワードを入力しよう。
黒い封筒の謎1
ヒント1
1,11,12,13にアルファベットが1つずつ対応します。
ヒント2
トランプのマークを表しています。
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1はA、13はKなので、答えは「あか」です。
黒い封筒の謎2
ヒント1
それぞれに数字の桁を表す文字が入ります。
ヒント2
「じゅうじゅう承知」
「自身まんまん」
と入ります。
「じゅう」と「まん」をそれぞれ書いてある通りに計算してみましょう。
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「せんせん布告」と埋められるので、答えは「せん」です。
黒い封筒の謎3
ヒント1
64は「はた」、65は「はな」を表します。
ヒント2
五十音の並びと関係があります。
ヒント3
数字は「あかさたなはまやらわ」の並びに対応していました。
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87は「やま」となります。
黒い封筒の謎4
ヒント1
「導」という漢字に対し、「みちび」と「け」がどのような役割をしているかを考えましょう。
ヒント2
「みちび」は漢字の読みを表すためのひらがなです。
ヒント3
「みちび」は「ふりがな」、「け」は「おくりがな」を果たしています。
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答えは「おり」です。
黒い封筒の謎5
ヒント1
上の3つの丸には文字は入りません。
ヒント2
囲われた3つの丸の並びは、街中のとあるものを表しています。
ヒント3
3色に分かれているものです。それぞれの色が下の丸に入ります。
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信号機のイラストを表していました。右から「あか」「き」「あお」なので答えは「あお」です。
黒い封筒の謎6
ヒント1
差し込むことを記号で表してみると、とある漢字が現れそうです。
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例示と同じように記号で表してみると、答えは「谷」となります。
黒い封筒の謎7
ヒント1
③④は「徒歩」を表しています。
ヒント2
④④゛は「ほぼ」となります。「ほぼ」を色々言い換えてみましょう。
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上から「だいたい」「ほぼ」「ほとんど」と当てはまり、答えは「だいだい」となります。
黒い封筒の謎8
ヒント1
「+品」で一つの漢字になります。この四角すべてに同じものを入れてできる漢字を考えてみましょう。
ヒント2
「+品」の部分で、「①ょう」という読みの漢字が出来上がります。
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すべての四角に「力」を入れて、「きょうりょく」「りきむ」と埋まります。答えは「きり」です。
黒い封筒の謎9
ヒント1
指示通り、数字そのものを繋いでみましょう。
ヒント2
1列ごとに1文字ずつ、カタカナの形が浮かび上がります。
ヒント3
例えば1列目では、まず6と8を繋ぎ、そして2と10と12を繋ぐと、「ヒ」の形ができます。
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同様に2列目では「ラ」、3列目では「キ」とできるので、答えは「ひらき」です。
黒い封筒の謎10
ヒント1
人数に注目してみましょう。お笑い芸人などに対して使われる言葉です。
ヒント2
下は「”コンビ” ニ」となります。
ひとりの芸人さんのことはなんて言うでしょうか。
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「”ピン”芸人」と呼びます。
答えは「ピンク」です。
黒い封筒の謎11
ヒント1
二列目は「止まれ」を表しています。
ヒント2
一列目は「正午」を表しています。
ヒント3
数を数えるときに書く「正」の字の画数目を示しています。
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答えは「エト」です。
黒い封筒の謎12
ヒント1
④⑤は「かん」です。
ヒント2
黒で隠された部分以外のパーツを示す言葉が入ります。
ヒント3
漢字に関する言葉です。
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答えは「つくり」です。
黒い封筒の謎13
ヒント1
さんぜんりを漢字で書くと「三千里」となります。
ヒント2
パーツの比率が潰れています。「三千里」をこのマスの比率で書いてみましょう。
ヒント3
「千里」が潰れて「重」になります。
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マスには「三重」と入り、2通りの読み方「さんじゅう」と「みえ」が埋まり、答えは「うえ」です。
黒い封筒の謎14
ヒント1
③④に「うみ」を当てはめてみましょう。1段目は「◯う◯う」となります。
ヒント2
⬜︎は全て同じ漢字が入りますが、全て違う読みをします。たくさんの読みがある漢字を考えてみましょう。
ヒント3
四角に入る漢字は「空」です。
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上から「くうこう」「からばこ」「そらみみ」となり、答えは「から」です。
黒い封筒の謎15
ヒント1
上の例示は「声」を表しています。
ヒント2
アルファベットのような文字を、実際に目の向きから見てみましょう。
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答えは「ヨメ」です。
黒い封筒の謎16
ヒント1
それぞれの顔の部位から出る液体を示しています。
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「なみだ」「はなみず」と埋まり、答えは「なみ」です。
黒い封筒の中の謎 裏面
ヒント1
問題番号の順に答えを並べて読むと
「あかせんやまおり あおせんたにおり だいだいせんきり ひらきぴんくせんきり なみせんたにおり えとつくりうえからよめ」
となります。
ヒント2
「あかせんやまおり あおせんたにおり だいだいせんきり ひらきぴんくせんきり なみせんたにおり」
まで指示通りに従うと画像のようになります。
ヒント3
「えとつくり」の指示に従って、まず4つの干支を作ります
ヒント4
続いて干支を作ると、サイコロのような立方体が2つ出来上がります
ヒント5
できた2つの立方体を残りの紙の上に乗せると、12個の干支がすべて完成します。
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その状態で真上から見ると、「スタート」の文字が浮かび上がっているはずです。答えは「スタート」。