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  2. 秘宝眠る不死者の航路からの脱出 海辺の洞窟と消えゆく暗号正解

秘宝眠る不死者の航路からの脱出 海辺の洞窟と消えゆく暗号正解

「“家族愛” が答えか……」
「乙狩さんおめでとうございます! 正解です! 」
「実は、文字が消える前の謎はもともとこの島に伝わる謎だったんですが、我々のほうですこし手を加えさせていただいておりました」
スタッフが言うには、昔からこの島には海賊の残した謎が残っていて宝の場所を示していると言われていたらしい。
今回島の下見に来たスタッフが偶然その謎を見つけたのをきっかけに、ついに宝のありかを掴むことができたのだ。
これまで島に謎は伝わっていたものの伝説とされていたため、改めて解こうとする人がいなかったようだ。
せっかくならアドニスに解いてもらい、宝を見つけてもらおう! という企画になり、今に繋がっている。
「さぁ、乙狩さん! お宝を見つけに行きましょう!」
洞窟を奥まで進むと古い宝箱があった。鍵がかかっていて “家族愛” と打ち込もうと思ったが、古くなっていて、触った瞬間鍵が崩れ箱を開けることができた。
中には瓶に入った手紙が入っていた。
中を確かめてみると、海賊が陸にいる家族にあてた手紙が入っていた。
古くなり読むのが難しい部分もあったが、家族への愛が詰まっていることはわかった。
「家族への手紙か……。いつの時代も、家族を思う気持ちは変わらないな」
そう言ってアドニスは自分の家族のこと、また仲間である『UNDEAD』のことを思い出していた。
(先日みんなで訪れた島にも、今回のように何か海賊の宝が眠っていたかもしれないな。今度みんなでまた探索しに行ってみたい)
アドニスはそんなことを思いながらスタッフのみんなと帰路についた。

――とある日
感謝祭で出すグッズの謎付きクリアファイルのストーリーをそれぞれ考えてきて、レスティングルームで発表をしている『UNDEAD』のメンバーたち。
「どうだ? 俺の考えたストーリーは。実は、考えながら家族のことを思い出してすこし寂しくなってしまった」
「おいおい、しみったれてんじゃね〜よ! ファン感謝祭なんだから明るく行こうぜ!」
「そうじゃぞ、アドニスくん。おぬしには我々がいるじゃろう? それに、ストーリーもすごく良い出来だと思うぞい」
「ほんとほんと♪ ストーリーを読んでて楽しいし、安心して良いと思うよ」
「そうか、ありがとう。ストーリーも褒めてもらえて良かった……♪」
アドニスはストーリーが決まり、ファンのみんなが喜んでくれることを願いながら、3人のストーリーを読むことにした。

 

 

 

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