忘れ雪の君をさがして 謎付きクリアファイル
ふいに、頬に冷たい何かを感じた。
はっ、と机の上の体を起こす。気付かぬうちに寝てしまい、飲んでいたコーヒをこぼしてしまったようだ。
急いでティッシュでコーヒーを拭き取る。
コーヒーをこぼしてしまったのは、タイトルが未定のショートフィルムの脚本。
友人の白ちゃんから渡された脚本だ。
学校から持って帰るときにカバンの中でばらばらになって順番が分からなくなったため、脚本の内容から順番を推測して並び替えていた。やっと並び替え終わったと思ったら、ほっとして寝てしまったらしい。
窓の外を見ると、もう日も沈み終わるくらいの時間になっている。
白ちゃんと私との間の、秘密のやりとり。
メッセージを入れた宝箱とその箱を開ける暗号。
今回白ちゃんは、なぜかその暗号とともにこの脚本も渡してきた。
「ゆずきちゃんに触発されて、脚本を書いてみたんだ」
今日、学校から帰ろうとしたタイミングで、ちょっと照れたような顔の白ちゃんが渡してきたっけ。
”よし、解くか……”
宝箱には4桁の鍵がかかっていて、暗号を解けば開くはず。
ふむふむ、どうやら暗号を解くためにこの脚本が必要だったらしい。
私は、脚本を片手に暗号を解くことにした。
※コーヒーの染みを手がかりに脚本のページを並び替え、
問題1~問題4を解き宝箱の鍵を開ける番号を解き明かそう。