ルミナス魔法学校 寮分け試験 レッドフェニックス寮
君はレッドフェニックス寮になったんだな。
我が校の寮は、1,000年前の戦いに由来している。
あのとき、1人の勇敢な魔法使いと3人の仲間達が、邪悪な魔法使いドリップを封印した。
彼らは3つの宝石を集め戦ったが、勝利の代償は大きく、3人の仲間達は力尽きてしまった…。
そのとき彼らは、自らの力を宝石に託したのだ。
残された勇敢な魔法使い、それがルミナス魔法学校の初代校長だ。
彼はその悲劇をくり返さないために学校を創立し、宝石を悪用されないよう、学校のどこかに隠したのさ。
そして後に、その身を捧げた3人の仲間と宝石になぞらえて、この学校の寮が生まれたというわけだ。
君の入るレッドフェニックス寮は、勇気の魔法使いと宝石を起源としている。
勇気の魔法使いは最期に、宝石をゴブリンに託してほしいと初代校長に頼んだんだ。彼はゴブリンと仲が良かったからな。
…まぁ、その判断は後世の歴史家から「軽率」の一言で片付けられているのだが…。
ゴブリンというのは狡猾な生き物でね。勇気の魔法使いもだまされていたようだ。
君達も、あいつが人間に化けてドリップに協力していたのを見ただろう?
ゴブリンは「もっとも偉大なものに従う」という習性がある。
特にあの魔物の巣にいたゴブリンは大長寿で、1,000年前の戦いの時からドリップを崇拝していたんだ。きっとドリップがいつか復活することを信じて宝石を守っていたのだろう。
つまり彼らにとって忠誠とは理念ではなく、「勝ちそうな方につく」ってことさ。
実に合理的だな。まあ、それも間違いではないだろう。
だが、この寮に入る者は違う。
強い者にただ従うのではなく、なにより自分自身の勇気を信じる。
それが、レッドフェニックスの精神だ。覚えておきたまえ。


