リアル脱出ゲーム×魔法少女まどか☆マギカ「ワルプルギスの夜からの脱出」エンディングストーリー
以下、公演本編に関する壮大なネタバレが含まれます。
内容文をはじめ二次元コードおよびURL等を、いかなる形であっても、SNS、ブログ、動画サイト、その他インターネット内外の各種媒体へのあらゆる無断転載を固く禁止致します。
この度は、リアル脱出ゲーム×魔法少女まどか☆マギカ「ワルプルギスの夜からの脱出」にご参加いただき、誠にありがとうございました。
公演本編では語られなかった、各エンディングに応じたテキストをご用意致しましたので、ご自身の選択に合ったものをお読みください。
皆様は一体どのような決断を下しましたか?
その物語の顛末をお楽しみください。
ワルプルギスの夜から街を救うことができなかった、もしくは救わない選択をした方は、お好きな物語をお読みください。
▼ミサトを魔女化させて街を救った←CLICK
▼自身が魔法少女になって街を救った←CLICK
▼薔薇園の魔女の存在に気づき街を救った←CLICK
ミサトを魔女化させて街を救った
あなたたちは、ミサトにワルプルギスの夜をもう一度分析してもらうように頼んだ。
ミサト「もう一度? ……わかった。任せて! 私、みんなのためにーー」
濁り始めていたミサトのソウルジェムが、真っ黒になる。
ミサト「あれ、うまくできないな……どうして? みんなの役に立たないといけないのに……みんなの役に立たないと、またあのときみたいに捨てられちゃう……! やだ……一人になるのはやだ……!」
ミサトの身体が黒い霧に包まれていく。
ミサト「そっか、私……魔女になるんだ……でも、それでみんなが救われるなら……あ……ああ……」
その言葉の途中で、ミサトの姿は、この世ならざるものへと変貌してしまった。
「それ」は、声にもならないうねりをあげて、あなたたちに襲いかかろうとした。
しかしその瞬間、流れ弾がその身体を撃ち抜き、保健室には断末魔が響いた。
黒い霧が消え去った後、そこに残ったのは1つのグリーフシードだけだった。
黒髪の少女がそれを拾い……そして、街には平和が取り戻された。
その帰り道。ほむらがあなたたちに語りかける。
ほむら「ありがとう。あなたたちのおかげで、ワルプルギスの夜から街を守ることができたわ。けれど、ミサトを救うことはできなかった…」
つかの間の平和にたどり着いた嬉しさと、ミサトを救うことができなかった悔しさで、複雑な表情のほむら。
ほむら「そして、ワルプルギスの夜はまだ生きている。またいつやってくるかわからない。その時、まどかにもしものことがあれば……私は迷わず過去に戻るわ」
ほむらの横顔が、覚悟の色に染まる。
ほむら「でも忘れないで。あなたたちの覚悟や努力まで無かったことになるわけじゃない。他のみんなや、あなたたちの記憶から今回のことが消えてしまっても、私だけは絶対に忘れない。あなたたちとの戦いの記憶は、きっとこれからも私の勇気になると思うから」
そう言うと、ほむらは足早に去っていった。
あなたたちは、高台から街を見下ろした。
友人の命が守ったこの街の姿は、いつもより貴く思えた。
自身が魔女少女になって街を救った
あなたたちは、自分たちがキュゥべえと契約して、「杏子の穢れをとって」と願うことを思いついた。
魔法少女になるということは、その果てにあるのは――もちろん、過酷な運命である。
だが、このままだと街ごと自分たちもやられてしまうだろう。
ならば……と、あなたたちは覚悟を決め、保健室へと向かった。
ワルプルギスの夜によって停電が起きた瞬間……
あなたたちがキュゥべえの前に置いた紙が光り、願いを映しだす。
キュゥべえ「契約は成立だ。君の祈りは、エントロピーを凌駕した」
キュゥべえがあなたたちの前に現れ、ソウルジェムが生み出される。
キュゥべえ「さぁ、解き放ってごらん。その新しい力を!」
こうして、あなたたちのうちの1人が、新たに魔法少女として生まれ変わった。
だが、その能力はミサトと同様、攻撃魔法を使えるものではなかった。
そのかわりに、願いによってソウルジェムの穢れが浄化された杏子によって、無事に街には平和が取り戻されたのだった。
その帰り道。ほむらがあなたたちに語りかける。
ほむら「ありがとう。あなたたちのおかげで、ワルプルギスの夜から街を守ることができたわ。けれど…キュゥべえと契約をしてしまったのね。一度魔法少女になってしまったら、もう救われる望みなんてないわよ」
つかの間の平和にたどり着いた嬉しさと、あなたたちが魔法少女になることを阻止できなかった悔しさで、複雑な表情のほむら。
ほむら「そして、ワルプルギスの夜はまだ生きている。またいつやってくるかわからない。そのとき、まどかにもしものことがあれば……私は迷わず過去に戻るわ」
ほむらの横顔が、覚悟の色に染まる。
ほむら「でも忘れないで。あなたたちの覚悟や努力まで無かったことになるわけじゃない。他のみんなや、あなたたちの記憶から今回のことが消えてしまっても、私だけ絶対に忘れない。あなたたちとの戦いの記憶は、きっとこれからも私の勇気になると思うから」
そう言うと、ほむらは足早に去っていった。
あなたたちは、高台から街を見下ろした。
これから命がけの宿命を背負って生きていくのだ。
自分の未来と引き換えに守ったこの街の姿は、いつもより美しく思えた。
薔薇園の魔女の存在に気づき街を救った
保健室で寝ている女子生徒についていた「魔女の口づけ」。
その魔女を倒せば、もう1つグリーフシードが手に入る。
そう結論づけたあなたたちは、すべての謎を解き、その名前を特定することに成功した。
ミサト「薔薇園の魔女……について分析してほしい? 聞いたことない名前だけど……うん、わかった。任せて」
あなたたちは、ミサトの分析を受け取り、魔女を倒す方法を知った。
そして、そのグリーフシードを手にしたまどかによって、街には平和が取り戻された。
その帰り道。ほむらがあなた達に語りかける。
ほむら「魔女の口づけをヒントにもう1つの魔女を特定して、その魔女を倒すなんて……街が救われたのはあなたたちのおかげよ。ありがとう」
つかの間の平和にたどり着いた嬉しさとは裏腹に、ワルプルギスの夜を「倒す」ことはできなかった悔しさがあるのか、複雑な表情のほむら。
ほむら「ただ……ワルプルギスの夜はまだ生きている。またいつやってくるかわからない。そのとき、まどかにもしものことがあれば……私は迷わず過去に戻るわ」
ほむらの横顔が、覚悟の色に染まる。
ほむら「でも忘れないで。あなたたちの覚悟や努力まで無かったことになるわけじゃない。他のみんなや、あなたたちの記憶から今回のことが消えてしまっても、私だけは絶対に忘れない。あなたたちとの戦いの記憶は、きっとこれからも私の勇気になると思うから」
そう言うと、ほむらは足早に去っていった。
あなたたちは、高台から街を見下ろした。
1人の犠牲も出さず、この場所を守れたことを誇らしく感じた。
そしてこの街を、家族を、友達を、ずっと大切にしたいと思った。