狐の嫁入り ストーリー
あなたは「少女の記憶」の一の謎を解いた。
答えは「べに」。この答えが少女の記憶を呼び覚ます言葉なのだろうか?
「べに? べにって口紅のことだよね……」
少女はしばらく首をかしげていたが、やがて「あっ」と小さく声をあげた。
「思い出した。あたし、年の離れたお姉ちゃんがいたの。名前は美雨(みう)。美人で、優しくて、大好きだった」
少女の神通力だろうか。あなたの脳裏にも鮮明なイメージが浮かんできた。
ヒルガオ柄の着物を羽織った20歳くらいの美しい女性が、畳の上に座っている。
少女の姉、美雨だ。
美雨は少女の薄い唇に、優しく口紅を塗った。
手鏡を覗き込んだ少女は、普段とは違う自分を見て、はにかんだ笑みを浮かべた。
美雨は穏やかな微笑みをたたえて、その様子を見守っている。
「あたしたち、両親を早くに亡くして、おばさんに育ててもらったんだけどね。美雨姉ちゃんは厳しいおばさんに内緒で、あたしに口紅を塗ってくれたの。それから2人でいちごを食べたんだ。おいしかったな。いちご……食べたいな……。食べたらきっと何か思い出せそう。でも真夏にいちごはないよね」
少女は少し残念そうに腕組みをしてうつむいた。
が、すぐに顔を上げると言った。
「そうだ! この紙でいちごを作って! これね、エンマ大王様がくれた妖術アイテムなんだ!その時に一番欲しいものが本当に作れる不思議な紙なんだよ。エンマ様は『欲しいものの順で従え』って言ってたんだけど……」
「エンマ大王様の折り紙」を取り出して、少女の記憶・ニの謎を解き、現れた言葉を入力しよう!