狐の嫁入り ストーリー
あなたは四の謎を解いた。
答えは「わんきょく」。これが記憶を呼び覚ます言葉なのだろうか。
「湾曲? 湾曲って弓みたいに曲がっていること? 弓みたいに曲がってる……弓曲川(ゆまがりがわ)……? そうだ! 夏祭りが終わって、あたしは一人で家に帰った。それで弓曲川沿いの道を歩いていて……」
ようこは何かを思い出したようだったが、しばらくの間、じっと地面を見つめていた。そしてやっと、か細い声で言った。
「あたし、川に落ちて溺れちゃったんだね」
溺れたときの記憶が蘇ったのか、ようこは少し苦しそうに首元を押さえた。
小さな肩が小刻みに震えている。
あなたは「大丈夫?」と声をかけた。
「……うん、ありがとう。あなたのおかげでだいぶ思い出せた。でもあたし、どうして成仏できないのかな? 何かあとひとつ心残りがある……」
ようこは「ふうっ」とため息をつくと、胸に手を当てた。
「何かが欲しかったような気がする……。あたしが最後に、死ぬ前に欲しかったもの。なんだったんだろう……。そうだ! 封印の封筒を開けて。エンマ大王様がくれたもう一つの妖術アイテムが入ってる。それを使えば心残りが何かわかるはずだから」
赤い封筒を開けよう!
謎を解き、現れた言葉を入力しよう!