突然のダイレクトメッセージ ストーリー
あなたはマコトの情報をすべて伝えた。
これで、彼らは会える。
「ありがとうございます!」
タカシの嬉しそうな声が聞こえてくる。
あなたはほっとしながら電話を切ろうとした……がそのとき。
「検索をかけましたが、データに引っかからないですね」
看護師の声だ。
「そんな……間違ってるってことですか?」
何度もタカシが確認をするが、看護師の答えは同じだ。
もしかしたら、もう手術は終わってしまったのかもしれない。
データにないと言うことは、つまり……。
タカシのため息が聞こえてくる。
「すいません、ここまで協力していただいて」
タカシの声は徐々に弱くなっていく。
「僕、マコトが病気だったことに全然気付きませんでした。気付いていればもっと早く会っていたのに……。
それにマコトにひどいこと言っちゃいました。重い病気だったのに将来の夢とか無神経なことを聞いてしまって……。僕は知らないうちに傷つけていたのかもしれません」
あなたには慰めることしかできなかった。
いや……違う。
あなたは最初にした決意をさっそく忘れていたようだ。
「タカシ君、もう少しだけ待っててくれるかな」