ミステリータワーの探索が進み、100階へたどり着く者も増えてきた頃、冒険者の間である奇妙な噂が流れた。
「ミステリータワーには隠された101階がある」
この噂の真偽が気になり、私はタワーの97階へと向かった。
97階では数字に対応したヒントを見ることができる。
101を入力してみると、「この階にヒントはありません」と表示される。
102を入力してみると、「この階はありません」と表示される。
間違いない。この塔に101階は存在しているようだ。
100階でみることができた映像には意味深な「・・・」という表示があった。
途中の階で手に入れた解説では、階数表示が3色で塗り分けられていた。
その3色を塔の中で探してみると、61階で見つけることができた。
61階で桃色のボタンを押すと長い音が鳴った。黄緑のボタンを押すと短い音が鳴った。水色のボタンは何も鳴らなかった。
この情報を組み合わせることで101階のありかを導き出した。
101階の扉を開くと、そこは、ミステリータワーの屋上だった。
屋上には、何もなかった。
宝物も、謎も、褒め称える言葉もない。
ただ、窓のないミステリータワーから外の景色を眺めることができるのは、この屋上にたどり着いた者だけなのかもしれない。
眼下に広がる街並みを眺めながら、そう思うのだった。
エクストラ謎 CLEAR!