『ときどき先生が見回りに来る修学旅行からの脱出』大謎の裏側を解説!!
『ときどき先生が見回りに来る修学旅行からの脱出』にご参加いただきありがとうございます。ディレクターの山本渉です。
このオマケでは、一体この公演の物語では何が起きていたのか?
そして、あのときあの行動を取っていたらどうなっていたんだろう? といった疑問を解消する、ちょっとしたコラムを書いてみようと思います。
まず、今回の公演の設定をざっくり明かすと、以下の通りです。
部屋は、実際のホテルの倉庫です。修学旅行中の不良生徒の反省部屋として使われていたようです。
謎解きは、オニヅカ先生が、自分が宇宙人だという妄想に取り憑かれて、作ってしまった物です。宇宙人の設定に凝るあまり、弱点などの設定を作って、さまざまな資料を用意してしまったのでしょう。山口くんの生首や、山口くんのメモなども、すべて結局は宇宙人の設定を強固にするため、先生が用意した物です。
先生はゲルゲル星人の弱点を「デンゲキ」と設定していましたが、まさか本当に電撃を喰らわされるとは思っていなかったんじゃないでしょうか。電話のケーブルや、電話の説明書については、ホテル側で用意されていた物でしたからね。
そして、みなさんは、謎解きの高揚感に乗せられて、先生を宇宙人だと思い込み、殺してしまった生徒たちです。殺してしまった後は、その罪悪感や、世間からの批判によって、まるで悪夢のような現実を味わってしまいましたが……時間は巻き戻ったので、あのことは忘れて大丈夫です。
最後の映像で、先生は「もう、あの妄想とはスッパリお別れできた。これからも頑張ろう」とメモをしていたものの、残念ながら、学年主任の恫喝によって、また妄想が再発してしまったようです。その後先生は……。
次に、今回のゲームでは、マルチエンディングなどは用意されていません。必ず、すべてのチームが先生を一度は殺してしまい、あの結末を迎えます。
途中、先生に電気を流さない選択をしようとしても、ゲームは強制的に進み、プレイヤーは先生を殺す展開を迎えてしまいます。(なんてひどい設計なんだ)
ただし、最後の謎については実質的には薬の分量は1/2で正解になるので、ゲロを吐かせて成功したチーム、吐かせずに成功したチームがいるはずです。
その意図としては、最後の謎を究極に迷って欲しかったからです。
ハッキリとした答えはわからずとも、1/2で先生を助けることはできる。その中で生まれるチームのドラマを見たかったからです。「早く飲ませようよ!」「もう運に頼るしかないよ!」といった、混乱にも似た熱狂を生み出すことができました。
さて、ではどんな経緯でこの物語、そして、この公演が完成したんでしょうか?
また、オニヅカ先生には、より深い裏設定などはあるんでしょうか?
その辺のことは、グッズの「修学旅行のしおり(クリアファイル付き)」に記載をしています。めちゃくちゃ面白い謎もついていますので、ぜひお買い求めください!
ちなみに、最後の実写映像部分は、ぼくが自ら、SCRAPの事務所のトイレで撮影しました。剥き出しのカッターを持ったままトイレの外に出たら、何も知らない女性社員と目があってしまい、必死にフォローをしました(笑)
もし、この公演がみなさんに刺さったのであれば、次はもっと大きい規模で(ホール型とか)でも、衝撃的な体験を味わえる公演を作っていきたいと思います。
そのためにはぜひ、みなさんの感想や反響が重要でして、もう、家族にも、友達にも、今日みなさんの中に生まれた感情を伝えてあげてください。なにとぞ、よろしくお願いします。
SCRAP 山本 渉
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