Mystery for You STREET NAZO ART_11
さもたった今謎を解いたかのように答えを伝えると、丸尾は予言の内容を推測する。
「RINGは輪達(わだち)通り、SOUPは御付(みつ)け通り、BEEは蜜蜂(みつばち)化学、だと解釈(かいしゃく)出来てしまいますね………」
「御付け?」
「古い言い方ですけど、みそ汁(しる)のことです」
作問者である自分自身が意識していなかった、回答と橋元市のつながりを、なぜか丸尾がどんどん結び付けていく。
こじつけな部分はあるとはいっても、これだけ上手くいくとなると、潜在(せんざい)意識下で橋元市の地名や施設(しせつ)名の影響(えいきょう)を受けていたのかもしれない。
「問題は、DOKAN ですよね」
俺としては、土管をイメージしていたのだが、丸尾は違(ちが)う読み取り方をしていた。
「これ、”ドカン! ”って、爆発(ばくはつ)だって解釈(かいしゃく)できちゃいますよね………。場所も、蜜蜂化学の工場ですし。そんなことになったら………」
今度は、丸尾の方がダラダラと冷や汗(あせ)をかいている。
常識的に考えれば、そんなことは起きない。
なぜなら俺、つまりシンクボーイは予言者なんかではないのだから。
しかし、二度あることが三度あったのだ。
四度目もある、という確信めいた気持ちを拭(ぬぐ)い去ることが出来なかった。
目の前で冷や汗を流し続ける丸尾の様子も、そのいやな予感を裏付けているように感じた。
そんな俺の視線に気づいたのか、丸尾がこちらを向き、目が合う。
「先輩って……、口は堅(かた)いですよね?」