呪われた廃工場からの脱出 解説
あなたたちは、幼いころ事故で亡くなった同級生「エリ」を成仏させるため、エリの言う「おにいちゃん」という存在を消そうと廃工場の中へと入ることにした。
【搬入口→事務室】
搬入口から廃工場の中へと入ったあなたたち。霊感ライトでエリの残したメッセージを読み取りながら進んでいると、事務室で「おにいちゃん」と遭遇してしまう。
「このまま見つかったら、さらわれてしまう!」
あなたたちは「おにいちゃん」が10数えている間に、お札の貼られたロッカーへと身を潜め、「おにいちゃん」が去るのを待った。
「おにいちゃん」の姿が見えなくなり、ロッカーを出たあなたたちは、再びエリの残した矢印をたどり、やがて一つの靴箱にたどり着く。その中にはエリが亡くなったことを報じる新聞と作業室Aへと入るための暗証番号が入っていた。
【作業室A】
作業室Aに入ってすぐ、エリからの手紙を受け取る。そこには「ベルは私が持っている。でもここがどこだか分からない。工場にある3枚の絵日記を見つければ、ここが分かるはず」と書かれていた。
エリの絵日記を集めるため、あなたたちは「電気室」「宿直室」「廃品室」の3つの部屋を探索することになった。
【電気室】
〇暗証番号の謎
作業室Aの作業机にあったメモ。
社長、部長、課長の作業服を探し、襟もとに書かれた数字を足すことで暗証番号が出るようになっていた。しかし、作業服には名前しか書かれておらず、役職までは分からない。
そこで、壁に貼られた「役職者一覧」から社長=田川、部長=桜咲、課長=切先とそれぞれの名前が分かり、社長、部長、課長の作業服が確定。それぞれの襟もとに書かれた数字を足すと「5675」となり、電気室の暗証番号を知ることができた。
〇電気室にある絵日記を見つける
入ってすぐのカーテンを霊感ライトで照らすと「配電盤のポンプからたどった先見て」というエリからのメッセージが浮かび上がってくる。
メッセージの横にあった配電盤を開き、ポンプと書かれたコードをたどっていくと「C」と書かれた穴から壁の中に入り、コードが見えなくなってしまう。しかし、近くに「C]と書かれた穴から出てきているコードがあり、それをたどると今度は「F」と書かれた穴の中に入り…を繰り返し、結果「C」→「F」→「J」→「P」→「R」とたどることで、絵日記にたどり着くことができた。
【廃品室】
〇暗証番号の謎
作業室A作業机にあったメモ。
廃品室の暗証番号は、作業室A内にあった4つのゴミ箱を調べ、捨てられていたメモを正しい順番で並べることで暗証番号が分かるようになっていた。
「廃品」「室の」「暗証」「番号」という順番で並べると「4567」となり、廃品室の暗証番号を知ることができた。
〇廃品室にある絵日記を見つける
入ってすぐのカーテンを霊感ライトで照らすと「赤い小さな自転車のカゴ見て」というエリからのメッセージが浮かび上がってくる。
朽ちた自転車の山から赤い小さな自転車を見つけると、そのカゴに絵日記が入っていた。
【宿直室】
〇暗証番号の謎
作業室A作業机にあったメモ。
作業室Aの中を見回すと同じ記号が書かれた掲示物があった。
メモの一番上「♦」 → 「∴」まで、一方通行の矢印を守りながら最短ルートでつなぐと、盤面上に「7」という形になることが分かる。
同じルールで、つないでいくと
となり、宿直室の暗証番号「1092」を知ることができた。
〇宿直室にある絵日記を見つける
入ってすぐのテレビを霊感ライトで照らすと「電話のおうちのボタンをおしてわたしの録音をきいて」というエリからのメッセージが浮かび上がってくる。
電話に書かれたお家のマークを押すと、そこにはエリとお父さんが生前に録ったであろう声が残されていた。
エリ「おとうさん、もういいよ!あー、あー、録れてるかな。
あのね、ここの金庫の番号ははちさん、いちごなの。」
父 「こらエリ、やめなさい!」
エリ 「キャハハハハ」
エリの言っている「ハチさん」も「イチゴ」も数字のこと。
つまり「8315」と入力することで金庫が開き、絵日記を手にいれることができた。
【3枚の絵日記を手にいれた後】
エリは3枚の絵日記を見れば「自分(の遺体の)いる場所が分かる」と言っていたが、そのまま見る限り、ただの絵日記にしか見えない。しかし、この絵日記に霊感ライトを当てると多数の〇で囲まれた文字と矢印が出てきた。
全ての矢印がつながるように絵日記を配置し、順にたどって文字を拾っていくと「まるのどあのさきふぇんすの十じおしすすめ」=「〇のドアの先、フェンスの十字押し、進め」とメッセージが出てくる。
〇のドアとは、「〇廃品室」のこと。確かに、廃品室の中にはフェンスがあった。実際に廃品室に入ると、フェンスがあり、そこには「安全+第一」と書かれた看板がつけられている。この看板の「+」を押すとフェンスが開き、先へと進めるようになっていた。
【焼却炉操作室→焼却炉】
廃品室のフェンスの先にあったのは、焼却炉。そこにはエリの遺体があった。
エリのランドセルから大切にしていたという「自転車のベル」を取り、先へ進むと突如現れた「おにいちゃん」に追いかけられてしまう。追い詰められたあなたたちは、偶然お札の貼られていたゴミ捨て場へと逃げ込み、狭いダクトを通って、作業室Bへとたどり着いた。
【作業室B】
作業室Bに入ったところで、あなたたちはエリからの手紙を受け取る。
「ベルを手にいれたらあとはおまじない。おまじないが書かれた連絡帳を探して」
エリの言う「連絡帳」とはなんだろう?と疑問を持ちながら、作業室Bを探索するあなたたち。ノイズが流れるテレビ。社訓の書かれた看板。役職者一覧の掲示物。赤いカーテン。書類棚。一通り探すが、連絡帳は見つからない。あなたたちは、一度探索を諦め、作業机へと戻ってくると、その机の上で「先にこの場所へとたどり着いたであろう人」が残した手記を見つける。
手記を読むと、どうやらこの人が「連絡帳」を見つけたにも関わらず落としてしまい、それを運悪く「おにいちゃん」に拾われ、金庫の中へと隠されてしまったらしい。
「金庫の鍵番号の手がかりが分かった!死んでも書き残す!」と意気込んでいたにも関わらず、これを書いていた人は残念ながらおにいちゃんに見つかり…。
結果、そこに鍵番号の手がかりは書き残されていなかった。
しかし、そこであなたたちはハタと気づく。
「もし、この人が「おにいちゃん」に殺されているとしたら…。」
あなたたちは、死者からのメッセージを見るための道具を持っていることを思い出し、霊感ライトでこの手記を照らした。すると、予想通り、死者からのメッセージとして「鍵番号はエリの誕生日」という手がかりを発見する。
「エリの誕生日」という言葉から、あなたたちは3枚の絵日記を見返す。その中の1枚に「お父さんと一緒に誕生日を祝った」「エリとお父さんは一緒の誕生日」という日記があった。しかし、そこに日付は書かれていない。
これだけではエリの誕生日を知ることはできないようだ。他に情報はないのか、さらに絵日記を見返すあなたたち。すると、1枚の絵日記から気になるところを見つける。
「お父さんの会社に行った」という日記。エリが一生懸命描いたお父さんが勤める会社の外観に「東新製…」と書かれた文字を見つける。恐らくこれがお父さんの勤める会社の名前だろう。しかし、またそこで情報は途絶えてしまう。
あなたたちは、他の情報を求め、作業室Bの中を見回す。その時、壁に飾られた社訓の看板の中に「東新製作所」という名称を見つける。
そう、あなたたちが入った廃工場は昔「東新製作所」と呼ばれた工場であり、それはエリのお父さんが勤める会社であった。だとしたら、この工場にお父さんの情報が残っているかもしれない。作業室Aでも見かけた「役職者一覧」を見ると「その他社員の情報は書類棚の社員一覧に載っている」と書かれていることに気付く。
あなたたちは、作業室Bにある書類棚へと向かい、社員一覧を見つける。「これでエリのお父さんの情報がわかる」と思い、一覧を見るが、そこには何十人もの名前や生年月日、賞罰や労災に関する情報が載っており、まだ絞り込むことができない。
「ケガをしているとか、賞罰を受けているなど、なんとかエリのお父さんに結びつく情報はないのだろうか…。」
手にいれた情報を全て見返す中、誕生日の絵日記をもう一度よく見ると
エリの描いたお父さんの右手中指に包帯が巻かれていることに気付く。
社員一覧を見返すと、右手中指をケガし、労災報告をしている社員が確かにいる。
その社員の誕生日と、労災が発生した月は一緒。
「エリはお父さんと同じ誕生日。この人がエリのお父さんだとしたら…。」
一縷の望みを賭け、あなたたちはその人の誕生日を金庫に入力する。
すると、金庫ががちゃりと開き、中から(恐らく手記を残した人物の)遺体とエリのいう「連絡帳」が出てくる。
連絡帳を開くと、そこには精神科医がエリのお父さんに宛てたメッセージが書き残されていた。
「エリの言う「おにいちゃん」は、エリの寂しいという気持ちが生んだ想像上の友達=イマジナリーフレンドかもしれません。」
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片親であったエリは、一人で過ごす時間が多く、常に寂しさと共に生活をしていた。
買ってもらった自転車も、お父さんに後ろを持ってもらいながら練習したかったけど、一人きり。
お父さんの仕事が終わるまで、工場でかくれんぼをしながら待っているときも、一人きり。
そのかくれんぼのとき、大事にしていた自転車のベルをうっかり失くしてしまい、一生懸命探したときも、一人きり…。
そんなエリの寂しいという気持ちは「おにいちゃん」という想像上の友達を生んだ。
誰にも見えない、エリにしか見えない友達「おにいちゃん」。
近頃、独り言が増えたエリを心配したお父さんは、エリを精神科へと連れていく。
その診療を通じ、エリに寂しい思いをさせていたことを知ったお父さんは、ちょうど工場の閉鎖が決まったこともあり、もっとエリと一緒にいてあげられる仕事に就くことにした。
お父さんと一緒に居られる時間が長くなったことで、寂しさが紛れたエリ。もう「おにいちゃん」はいなくても大丈夫。
…しかし、生み出した「おにいちゃん」は消えず、ことあるごとにエリの前に現れた。
さらに、エリが無視したり、言うことを聞かないと脅かせたり、怖がらせたりするようになっていた。
お父さんは、怖がるエリをなんとかしてあげようと精神科医に相談し「おにいちゃんを消す方法」を教えてもらう。
「エリ、もう大丈夫だよ。今度、お父さんが休みの日に、一緒にかくれんぼをしよう。それで、もう「おにいちゃん」はいなくなるから。エリは、あの『大事にしていた自転車のベル』を持っておいてね。」
エリは一瞬ハッとしたが、ちょっとの間のあと、エリは「…わかった!」とお父さんに笑顔を見せる。
お父さんは、エリを抱きしめてあげた。
しかし、その約束の数日後、エリはなぜかもう行く必要のないお父さんの昔勤めていた廃工場へと行き、そこで一人遊んでいるときに事故に合い、帰らぬ人となってしまったのだった。
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「おにいちゃん」を消す方法
・自転車のベルをおまもりとして持つ。
・かくれんぼが始まったらお札の貼られた場所に入る。
・「おにいちゃん」が「もういいかい?」と言ったら、「もういいよ」と返してあげる。
「おにいちゃん」を消す方法がわかったあなたたちは消す方法を実行するため、仕分け室へと向かった。
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