「えっと、3人に天啓を渡して、犯罪にも手は貸していなくて、

　ふむふむ… ほかも大丈夫そうだ！ おめでとう！ 条件達成です！」

オーナーが元気よく拍手した後に、話し始めた。

「さて、君の叶えたいことは何だろう？

　の前に、神社でお願いをしなきゃいけないから、まずは外に出ようか！

　警報装置を切らなきゃつかまっちゃうからね」

「あの…」あなたは話を切り出す。

「なんだい？」

「願い… 叶えなくてもいいです…」

「え、どういうこと？」

「気付いたんです… 私…。努力もせずに好きなことだけで生きていこうだなんて。

　もちろんいいことなんですけど。

　今日来た人は1人を除いて、凄く努力をしてここまでやってきた。

　だから、私も頑張ろうって。

　まずはちゃんと勉強して、基礎を付けてからお願いを叶えてもらおう

　かなって。それまで待っててくれますか？」

「わかった！ じゃあ、そのときはぜひ寄ってね」

「はい」

不思議とそんな気分だった。

みんなもがいて苦しんで、壁に当たってる。

それが知れただけでもとても良かった。

苦労を知らない人はいないんだと。

私も、まずはほこりをかぶって放置された段ボールを開けるところから始めてみようと思う。

明日、いや、今からいいスタートが切れそうだ。

警報装置を解除してもらい、オーナーと手を振って別れた後、早速スキップしながら自宅に帰るのであった。

おしまい

見事に「神社のうらがわ」の謎を解き明かした！
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