Mystery for You 怪奇!!消えた部下と未知の生物 エンディング
野上が宇宙人に気づかずに通れる方法…… そうだ! 私は急いで会社を飛び出し、防災センターへ向かった。中に入ろうとすると、「何をやってるんだ!?」と警備員に呼び止められた。私は「大切な部下の命がかかっているんです!」と叫び、振り返らず走り抜け、ドラマのようなシーンだと思ったが、そんな自分へのツッコミはすぐに消えた。防災センターの中に入り赤いボタンを押した。17時でもないのに街中にチャイムが鳴り響く。きっと、壁の薄いUFOであればチャイムの音は届くはずだ。私は警備員に気づかれないうちに、防災センターを後にし、野上の帰りを会社で待つことにした。
しばらくすると、会社の扉が開いた。そこには、元気そうな姿の野上が立っていた。野上を見た私は反射的に駆け寄り、気がつくと野上を抱きしめていた。野上は安心したのか、少し力が抜けたようだった。私に体重がかかる。そして、絞り出すような声で、「先輩、ありがとうございます」と声が聞こえた。私は「本当に良かった」と繰り返すことしかできなかった。
お互いに落ち着いてから、私は野上へ謝罪した。「野上。私は自分目線でしか考えることができていなかった。正直今までは、野上を自分の好きな記事しか書かない困ったやつだと思っていた。取材のためなら危険を顧みずに変な生物を飼うくらいの熱心さがあることに気付けなかった。ごめん。」
すると、野上が「いや、自分の方こそすみません。正直自分の書いた記事を評価してくれてないんで、自分のことなんて迷惑な厄介者だと思われていると思ってました。先輩が自分を助けるためにここまでしてくれて本当に嬉しくて……」
野上は泣き出した。
「おいおい! 泣くなよ! 野上の記事は熱量があるし面白い。だから、それを世の中に広める手伝いを俺にさせてくれないか?」
「はい! よろしくお願いします。」
野上が体験した出来事を掲載したマーは過去最高部数を記録した。それだけでなく、取材も入り野上は一躍ときの人となった。しかし、そんなおめでたいことがあった後も、少しでも売れ行きが落ちると上司からは、小言を言われる。まぁ、上司にも立場があるから仕方ないけど。宇宙人のことを理解できた今の私にとって、小言を言う上司なんて可愛いものだ。
END
見事に「怪奇!!消えた部下と未知の生物」の謎を解き明かした!
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「怪奇!!消えた部下と未知の生物」
ディレクター/謎制作:森田貴一
謎制作:矢島響貴 佐藤竜斗
制作進行:来栖由佳
謎監修:大塚正美
デザイン:長藤舞
校正:伊藤紘子 朴剛民
「Mystery for You」
企画/制作:SCRAP
プロデューサー:きださおり 田口正也
サービス運用:鈴木ひかる 髙波由希帆 来栖由佳
広報:遠藤紅実 豊田航平
パッケージデザイン:加藤咲
システム:株式会社メタップスペイメント
エグゼクティブプロデューサー:飯田仁一郎
製作総指揮:加藤隆生