夜の遊園地を貸し切り、園内に仕掛けられた謎や暗号を解き明かしていく大型イベント「全国夜の遊園地」シリーズ。毎回、趣向を凝らした内容がSNSでも話題となり、これまでの参加人数はなんと累計30万人以上! リアル脱出ゲーム史上最大の人気を誇る公演です。
そんなヒットシリーズの最新作が『夜の海賊遊園地からの脱出』。幻の財宝が眠る遊園地島を舞台に、ロック船長率いるロック海賊団の一員となり、その財宝を探し出すのがミッションです。
しかも、今回は夜につながるストーリーが楽しめる昼コース『100の財宝眠る 昼の海賊遊園地からの脱出』も新たに開催! 昼と夜、1日たっぷり満喫できる最新作。一体どんな内容なのか、気になりますよね。というわけで、本公演開始前日に行われた先行体験会に潜入。その様子をレポートします。
(※本記事には重大なネタバレはありませんが、公演の雰囲気や全体の流れを伝える描写があります)
夜公演につながる前日譚を楽しむ昼コース
先行体験会が行われたのは、本公演と同じ東京・よみうりランド。まずは、昼コースに挑戦!
一斉スタートとなる夜公演とは異なり、開催時間内なら制限時間なし。自分の好きなタイミングで始められるのが昼コースのポイント。遊園地のアトラクションや飲食施設を満喫しながら謎解きもできちゃうなんてお得感たっぷり。リアル脱出ゲーム好きはもちろん、これまであまり参加したことがないという友だちや家族も誘いやすいですよね。
ロック海賊団の“先発隊”として遊園地島の調査を進める昼コース。謎めいた古文書をヒントに、島に隠されたエメラルドを40個集めて島の祭壇にささげると、ある秘密が明らかになるということで、エメラルド探しが昼コースのミッションです。
キットのなかには、エメラルドの隠し場所を解く暗号が記された古文書が数枚。ですが、それだけでは解くことができないため、ロック海賊団の上司・フィルの指示に従ってエメラルド探しの調査を進めていきます。キット内の用紙に記載された先発隊の連絡用LINEに登録して、いざエメラルド探しスタート!
LINEを登録すると、さっそくフィルから連絡が。まずは、遊園地島MAPの「◎」の位置にある祭壇に集合することに。さらに、エメラルドを見つけたらLINEでフィルに報告するように指示されます。エメラルドの隠し場所のなかには、別の古文書を解く手がかりとなるものもあるようです。
というわけで、広い園内のいたるところに隠されたエメラルドを目指してうろうろ。すぐに見つかるものもあれば、考えこんでしまうものもあり、「これじゃない?」「見つけた!」なんていう声が聞こえてくる場面も。
島に隠されているエメラルドは全部で100個! エンディングを迎えるためには、祭壇にささげる40個がひとまずの目標に。全部見つける必要がないと言っても、アップダウンもある広い園内を探索するのは、かなりいい運動。各エリアにあるベンチやフードスペースなどで休憩しつつ、暗号解読に挑戦するのもおすすめです。
見つけたエメラルドの総数は、LINEでチェックが可能。行き詰まってしまったときのヒントもLINE画面から手軽にアクセスできるので、謎解きが初めてという方やお子さんと一緒の挑戦でも安心ですね。
古文書のなかには、エメラルドを大量ゲットできるものもありました。夜公演と違い、時間は無制限。隠されたエメラルドを100個全部見つけたい! という気概のある海賊団メンバーは、夜公演までの間にじっくりチャレンジしてみてもいいかもしれません。
40個を集めるだけ精いっぱいだった私は夜公演までの間、しばし休憩タイム。ご存じの通り「全国夜の遊園地」シリーズは、遊園地の園内を駆け巡って行う大型イベント。昼と夜1日通して楽しむには、体力回復タイムも加味したスケジュールを立てるといいかもしれません(笑)。
にぎやかな海賊に誘われて夜の財宝探しに!
夕闇が濃くなってきたころ、いよいよ夜公演が開幕!入り口では、ロック海賊団のメンバーが「ヨーホー!」と声をかけながらお出迎え。気分を高めるためにも、ここは元気よく「ヨーホー!」を返すのが正解です!
幻想的な夜の遊園地と海賊の世界観がマッチした不思議な雰囲気のなか、いざロック海賊団の集合場所に。特設ステージが設置されたイベント会場の入り口には、物販ブースもあり、キットを持ち運ぶのに便利なサコッシュや暗い場所で活躍するライトブレスレット、ライト付きペンなど、本公演に役立つアイテムがずらり。始まる前にぜひチェックを!
参加者が集まったところで、ステージにロック海賊団・フィルが現われリズムよく手拍子、そしてロック船長が満を持して登場! 財宝を見つけ、世界一のロックフェスを開催するという野望を持つロック船長が「海賊の唄」を披露したり、合言葉の「ロック・ユー!」を全員でコールしたりと、野外フェスさながらの盛り上がりを見せる一幕も。
しかも、今回はロック海賊団と敵対するシザー海賊団“キャプテンシザー”のCVを千葉繁さんが担当。渋い男前ボイスは、海賊らしさ満点! 昼コースで出てきた人物やアイテムの名前が飛び出す場面もあり、どんどんとテンションが上がっていきます。
そんななか、フィルとロック船長が今回のミッションを改めて説明。遊園地島に隠されているという伝説の海賊・レッドジョンの財宝とともに島から脱出するのが夜公演のミッション。しかも、財宝への手がかりを何1つ持っていないロック海賊団。島中にいる海賊団の目を欺いて手がかりを盗みだし、夜明けまでの制限時間内に謎を解いて財宝を手に入れなくてはいけません。
ということで、まずは謎を解いて各海賊団のもとに。さっそく、海賊団の場所に向かう人もいれば、謎をいくつか解いたあとに近い場所から攻略していく人も。それぞれ特徴のある海賊団。ロック海賊団だとバレないよう、その海賊団の一員になりきってのコミュニケーションも楽しむポイント!
ですが、それもつかの間、時間が経つにつれて参加者の焦りがじわじわと伝わってきます。10分おきに流れるアナウンスには、ヒントへの誘導も。ヒントは、キット内にある遊園地島MAPに記載のQRコードからアクセス可能。ヒントを確認すれば、最後のステップまでたどり着けるようになっているので、手詰まりになっても大丈夫です!
終了時間が近付くと、続々と最初の集合場所へと戻ってくる参加者の皆さん。ステージで始まったフィルとロック船長による解説には、「なるほど!」「そこがつながってたのか……」なんていう声がざわざわと聞こえる場面もありました。
今回のテーマソング、9mm Parabellum Bulletの新曲「カタルシス」が流れる映像をエンディングに、余韻にひたりながら出口に向かう人々のなかには、物販スペースで今日の日付と会場名シールが付いたデザインチケットアクリルキーホルダーを購入したり、園内のフォトスポットで脱出成功/失敗パネルを持って写真撮影をしたりする人の姿も。悪戦苦闘した財宝探し。参加記念を残しておきたいですよね!
意外と体力勝負!歩きやすい靴で楽しんで
昼も夜もとにかく園内をくまなく歩く今回のイベント。終了後、スマートウオッチのアクティビティを確認して驚愕! 総歩数は約15,000歩。距離にして約10kmという表示が……! 昼は最低数の40個しかエメラルドを見つけられず、アトラクションなどの利用もなかったため、比較的少ない方なのかもしれません。リアル脱出ゲームを楽しみながら遊園地も満喫したい! という人は言わずもがな。歩きやすい靴と動きやすい服装をおすすめします。
また、東京・よみうりランドでの開催を皮切りに、『夜の海賊遊園地からの脱出』は北海道グリーンランド、広島・みろくの里、大阪・ひらかたパーク、熊本・グリーンランド、三重・ナガシマスパーランドと11月まで各地で開催。昼と夜の気温差が気になる屋外でのイベント、重ね着など温度調整できる服装だといいかもしれません。
そして、昼も夜もスマートフォンが大活躍。いざ、回答を送信! といったときに充電切れ……というのは、悲しいですよね。今回、私もモバイルバッテリーがかなり役に立ちました。夜公演では、暗闇での明かり確保にスマートフォンのライトを活用している人も。お出かけ前の充電をお忘れなく!
昼コースを楽しんでいると、夜の謎解きがさらに面白くなる『海賊遊園地からの脱出』。参加前の意気込みや参加後の感想をSNSにつぶやくと、オリジナルステッカーがもらえるSNSキャンペーンも実施中。昼と夜、1日たっぷり遊園地でのリアル脱出ゲームを満喫できるチャンス。この機会にぜひ楽しんでみてくださいね。
★『夜の海賊遊園地からの脱出』特設サイトはコチラ!
https://realdgame.jp/s/nightpirates/
ライター:吉田 光枝
カメラマン:齋藤 允宏