全国各地の遊園地を閉園後にまるごと貸し切って開催される「全国夜の遊園地」シリーズ。非日常のドキドキが詰まった特別な時間が今年も東京/よみうりランドからスタート!
これまでに累計35万人以上が参加した大人気シリーズの最新作は、『夜のスパイミッションからの脱出』。前作同様に昼コースもあり! ということで、参加者は新人スパイとなり、昼の『ミッションだらけの昼のスパイ遊園地からの脱出』では遊園地を駆け巡りながらさまざまな任務に挑戦。そして夜には、秘密のパーティーに潜入し、世界を揺るがす“極秘取引”を阻止するミッションが待ち受けています。
映画のような物語を謎解きとともに味わえる本イベントの先行体験会に参加。その体験レポートとあわせて、実際に参加して「これ、持ってきてよかった!」と思った便利アイテムも合わせてご紹介します!
(※本記事には重大なネタバレはありませんが、イベントの雰囲気や全体の流れを伝える描写があります)
昼コースから、スパイに必要な能力をフル回転!
まずは、昼コースへ。夜と同じくスパイ組織「SIA」の新人スパイ、という設定ですが、昼はひと味違います。司令官 マダムクロックからスパイとしての資質を計る “特別任務”を命じられることに。その内容はというと、さまざまな任務をこなしスパイポイントを1,000pt集め、最後に待ち構えるラストミッションに挑むというもの。それをクリアできれば、特別任務は大成功!
というわけで、いざミッションに! と意気込むものの特別任務に参加するには「最初の試験」に合格する必要があるらしく……。さっそく入園時に受け取ったキット内のシートからスマホで二次元コードを読み取り、その内容を確認していきます。
マダムクロックいわく、ウオーミングアップがてらという「最初の試験」ですが、のっけから頭をフル回転です。ただ、リアル脱出ゲーム経験者にとっては肩慣らしといったところかも。もちろん今回が初参加! という人もご安心を。どうしても先に進めないときのためのヒントも用意されているので、最初の1歩からつまずくことはありません。
今回の特別任務はスパイに必要な能力を発揮しながら挑むものばかり。イベント中の”スパイっぽい”演出にもワクワクしてしまって、あっという間にその世界観に引き込まれていきました。その後は、スマホで任務専用ページをチェックしながら、さまざまな任務に挑戦。もちろん、スパイに必要なのは頭脳だけじゃありません。そう、体力も超重要!
昼の特別任務は、園内のさまざまなエリアに置かれたアクセスパネルを探し、そこに記されたキーワードをゲットすることで、各ミッションが解放される仕組み。今回も、広い園内をかなりくまなく歩き回ります!
「え、これ地味に運動量すごくない?」なんて言いながら歩いていると、ちょうど桜が満開。謎を解きながらのお花見なんて、なかなかできない体験ですよね。これからの季節なら、新緑のなか、ピクニック気分で挑むのもきっと気持ちいいはず。
昼は時間制限がない分、好きなペースで楽しめるのも魅力。途中でアトラクションやフードを楽しみながら解けそうなミッションを順にクリアしていくのもよし。全部解放してから、自分の得意そうなジャンルを狙い撃ちするのもよし。遊び方は、スパイそれぞれです。
ミッションのなかには、他の人と協力するような内容や、「これもスパイスキル!?」と驚くような変化球も。獲得ポイントが高い任務もあるので、早くラストミッションにたどり着きたい! という場合は、それを狙っていくのも作戦の1つ。ちなみに、ラストミッションをクリアしたあとも、まだ挑戦していない任務に取り組めるのが昼コースのいいところ。夜のパーティーまでの間に、スパイスキルをさらに磨いておくのもいいかもしれません。
……とはいえ。広い園内をぐるぐる歩き回って、気づけばもう体力ゲージは真っ赤。「お腹すいた~」という声もちらほら。そんなときは、ベンチでひと休みしながらの感想戦タイム。おいしいフードでエネルギー補給しつつ、夜公演へのテンションをじわじわ上げていく──これもまた、スパイのたしなみ(!?)ですよね。
スパイの夜が始まる!秘密のパーティーでの極秘任務
昼のラストミッションをなんとかクリアして、「新人スパイとして、ひとまず合格?」なんてホッとしたのもつかの間。今度は夜公演がスタート! 舞台は、遊園地を貸し切って行なわれるきらびやかな秘密のパーティー。いや、もうこの設定だけでワクワクが止まりません。
だんだんと周囲が暗くなっていくなか、イルミネーションに照らされた夜の遊園地は、昼とは打って変わってちょっとミステリアスな雰囲気。会場入口でキットを受け取り、いよいよ夜の潜入任務が幕を開けます。ステージに登場したのは、マダムクロックと特命工作員クラッシュ。2人の掛け合いが絶妙で、観ているだけでニヤニヤ。昼コースに出てきたワードが再び登場する場面もあって、「ああ、ちゃんと続いてるんだ……!」とスパイ心に火がつきます。
さて、今回のミッションは禁断の秘薬「ムーンシャイン」の極秘取引が行なわれるというパーティーに潜り込み、その取引を止めること。「ムーンシャイン」が軍事国家の手に渡れば、世界は大変なことに……!
大掛かりな説明に「映画!?」とツッコミつつも、華やかなパーティーの裏でスパイ道具を駆使しながら敵の情報を盗んで世界を救うなんて、めちゃくちゃスパイっぽい!! と思ってしまったのも事実。しかも、パーティーの主催者 Mr.ピースの声を担当するのは声優の三宅健太さん。あの渋い声が響くだけで、物語の没入感が一気に爆上がりです。
極秘取引を止めるためには、「ムーンシャイン」をマダムクロックに受け渡す必要があり、そのタイムリミットは、パーティーが終わるまでの70分間! ということで、まずは「ムーンシャイン」のありかを突き止めることに。その場でしゃがみこんで謎を解く人もいれば、ちょっと静かな場所へ移動する人もいたりして、それぞれのスタイルで挑戦を始めるも、ここでちょっとしたハプニングが。
……まさかの雨! 謎を解く重要アイテム・スパイ手帳が濡れる!と焦ったものの、キットの紙はある程度の防水仕様になっていたようで、思ったほど大惨事にはならず、ひと安心。本イベントは小雨決行。傘を片手に謎解きタイム再開です。(悪天候の場合には中止になる可能性も。公式サイトのNEWSをチェックしてからのお出かけを!)
謎を解くときには屋根があるところを利用するなど、びしょぬれになることもなく、小雨でも十分楽しめるのを実感。それにしても、雨で濡れた地面にイルミネーションの光が反射して、宝石みたいにキラキラ。これがまた、幻想的で美しかった……! 夜ならでは、しかも雨だからこその特別な景色が広がっていました。とはいえ、そんなロマンチックなムードに浸っていられるのも一瞬のこと。制限時間が迫ってくるにつれ、周囲からも焦りの声が。
昼コース同様に、スパイスキルをフル活用しなければならず、自分のスパイ能力のなさにしょんぼりする場面もありましたが、夜公演にもヒント設定あり。スパイの素質が“そこそこ”でも、楽しみきれるように作られているのが本当にありがたい!
タイムアップ後には、再びパーティー会場に集合。ステージで繰り広げられた謎解きの解説には、思わず「うわ~、そういうことか」とうなってしまいましたが、確かに今回は“スパイ”ですもんね。昼/夜を通して実感したのは、スパイに必要なのは頭脳だけじゃないということ。体力も、推理力も、対話力も何もかも全部総動員して、初めて任務は達成できる。まさに、“総力戦”。でもその分、終わったあとの達成感もめちゃくちゃ大きい。新人スパイとしての第1歩、踏み出せた気がしました(笑)。
安心&便利だった持ち物をピックアップ!
昼も夜も、新人スパイとしてスリル満点の任務を体験できるこのイベント。途中で小雨がぱらつくハプニングもありましたが、それすらも演出かと思ってしまうような美しい光景に出会える瞬間もありました。
これからの季節は、急な天気の変化もつきもの。歩きやすい靴と温度調整しやすい服で! というのはもちろん、その他「持ってると安心&便利だった」アイテムを最後にピックアップしてご紹介します!
まずは、王道のモバイルバッテリー。これはもう言うまでもないですね。昼コースではLINEを使ったやりとりがあったり、夜もヒントページにアクセスしたりライト代わりにしたりと、思った以上に出番が多い! 充電を気にせず遊べるって、それだけで心に余裕ができます。
スマホ関連でいえば、ショルダーストラップが地味に便利。謎解き中、バッグやポケットからいちいち取り出さなくてもいいし、誤って落として画面がバキッ……なんて悲劇も防げます。さらに、音声を聞く場面が出てくる昼コースでは、イヤホンがあるとより快適!
そして、侮れないのがクリップボード。本イベントのオリジナルグッズとしても販売されていますが、これがまた想像以上にお役立ち! 立ったままでもメモが取りやすいし、地図もサッと確認できて、ちょっとした作業台代わりにもなってくれます。雨の日にはキットが濡れるのを、ちょっと防いでくれるおまけ付き。
雨が降りそうなときは、折り畳み傘にくわえてレインコートの用意がベター。特に夜のオープニングやエンディングでは、後ろの人の視界を遮らないように、傘の使用がNGになることもあります。今回、100円ショップの簡易レインポンチョがまさかの大活躍! かさばらないし、1つバッグに忍ばせておくと安心です。その場にしゃがんで、という場面もあるので気になる人はレジャーシートや折り畳みクッションなどがあるといいかも。
また、傘を持ったときのことを考えると会場内に持ち込むのは必要最低限の荷物で、両手を開けておきたいところ。おすすめは、グッズで販売されているサコッシュ。クリップボードが入る大きさで、斜め掛けできるってめちゃくちゃ優れものなのでは……!
クリップボードやサコッシュにプラスして、今回はオリジナルTシャツも事前購入可能。今ならこのTシャツを着てイベントに参加すると1,000円キャッシュバックのキャンペーンも! さらに、Tシャツ着用のスパイには、パーティー会場のスタッフから特別な声掛けがあるかも……? 仲間うちでそろえれば、気分も高まります。
他にも、SIA認定バッジや、イベントの前日譚が楽しめる謎付きクリアファイルセットなど、よりイベントを満喫できるグッズがずらり。当日会場でも購入できるので、参加した記念に手に入れてみるのもいいかもしれません。非日常をたっぷり味わえる、ちょっと特別なスパイ体験。昼と夜、両方に参加してこその満足感がありました。持ち物をしっかりチェックして、ぜひ両方まとめて体験してみてくださいね!
★イベント特設サイト:https://realdgame.jp/s/spypark/
ライター:吉田 光枝
カメラマン:齋藤 允宏