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プロジェクションマッピングとリアル脱出ゲームの融合!?「不思議な晩餐会へようこそ」の開発秘話を聞いてきた

#ProjectionTableGame #インタビュー #ナゾ・コンプレックス名古屋 #リアル脱出ゲーム #下北沢ナゾビル #京都アジト #東海 #関東 #関西

公開日:2017/02/17

IMG_4720

デイリーポータルZなどで記事を書いているライターのmegayaです。
今回リアル脱出ゲームを数多く手掛けるSCRAPという会社で記事を書かせてもらっています。

脱出ゲーム_簡易説明

今回の記事の大前提の確認なのですが、リアル脱出ゲームというものをご存知でしょうか?(SCRAPのサイトで何を言ってるんだ?という話ですが)

2004年に流行ったPCの脱出ゲームで、「とある場所に閉じ込められて、鍵やアイテムを駆使し、謎を解き脱出する」というものがありました。それを現実で体験できるようにした、体験型のゲーム・イベントがリアル脱出ゲームです。

プロジェクションマッピング例

SCRAPという会社はリアル脱出ゲームのイベントを数多く行っているのですが、新しい試みとして、「プロジェクションマッピングやKinect等の最新デジタル技術」を取り入れた公演を行っています。

晩餐会へようこそ

それが「不思議な晩餐会へようこそ」というタイトルのイベント。実際に僕もこのリアル脱出ゲームを体験してきたのですが、ものすごく楽しかったし、なによりもテーブルの上で繰り広げられるプロジェクションマッピングが、幻想的でキレイでした。

一体この映像はどうやって実現しているのだろう?なぜプロジェクションマッピングをリアル脱出ゲームに取り入れることになったんだろう?と体験してみて色々なことが気になったので、我慢できなくなり、ライターという特権を使用し、制作者一同に取材を試みてみました。

人物紹介

紹介_吉村吉村さおり
SCRAP所属。リアル脱出ゲームディレクターとして、様々なゲームを世に送り出す。道玄坂ヒミツキチラボの実験室長もしており、「リアル恋愛ゲーム」や「元カレ元カノフリーマーケット」「卒論Night!」などのイベントを開催。多岐にわたり活躍している。

 

紹介_泉田泉田隆介
BIRDMAN 所属。デベロッパー。センシング、デバイス製作、アプリケーション開発などを担当。

 

紹介_斎藤齋藤 匠
BIRDMAN 所属。デベロッパー。ゲームアプリケーションやデバイスの開発、Webプログラミングを担当。

今回の「不思議な晩餐会へようこそ」はSCRAPが企画・制作しているのだが、映像デザインやプロジェクションマッピングやKinectを使ったセンシングなどの技術開発などはBIRDMANという会社が行っている。BIRDMANは、最先端のデジタルプロモーションを手がける精鋭チーム。Webはもちろん、インタラクティブなインスタレーションや制作物、リアルイベントなどの制作に関わっている。

matsuri-pc_00ANA『IS JAPAN COOL?』
ANAの訪日外国人向けプロモーションメディア。「ART」「MATSURI」など、日本の魅力を紹介するコンテンツを制作。企画からトータルディレクション、デザイン、実装、撮影・編集などを担当した。

 

————— まず初めに、プロジェクションマッピングをリアル脱出ゲームで使用しようと思ったキッカケは何でしょうか?

SCRAP 吉村:
スカイツリーで、自分で描いたイラストがテーブルに投影され動き出す展示を見たときに「これおもしろいな!リアル脱出ゲームで使えないかな?」と思ったのが初めです。
その後、たまたまなのですがBIRDMANさんから「プロジェクションマッピングを使ったリアル脱出ゲームをやりたいから、謎解き部分をおねがいしたい」と依頼があったのが一番のキッカケになりました。

 

————— 初めはBIRDMANさんから声をかけたということですか?

BIRDMAN 泉田:
はい。今回の「不思議な晩餐会へようこそ」とは関係なく、2015年の秋にカフェ・ド・パリという商品のプロモーションイベントの企画・制作に携わる機会がありました。最新のデジタル技術を使ったリアル脱出ゲームをつくろうということになり、SCRAPさんに「謎解き」部分のご協力をいただきました。

(2015年秋に開催した「白い部屋からの脱出」というプロモーションイベント。10分という短時間でクリアできる規模のものだった。)

SCRAP 吉村:
そのイベントを成功させたあとに、「60分くらいの本格的なリアル脱出ゲームがプロジェクションマッピングで出来そうだな」と思いました。これを応用すれば、謎解きが苦手な女性やお子さんでも視覚的に楽しむことができると思い、今度は逆にこちらからBIRDMANさんに相談をしにいきました。

吉村_01

SCRAP 吉村:
ただ相談をしにいったときは、こちらは技術的に何もわからない状態だったので、プロジェクションマッピングやセンシングの技術に対して、夢いっぱいで訪ねました。無理難題もいっぱい言っていたと思います!(笑)

BIRDMAN 泉田:
最初のころ提案いただいた内容に、多少は実現出来ないものもあったかもしれません。(笑) BIRDMAN側が持っているプロジェクションマッピングやセンシングに関する技術的な知見と、SCRAPさん側が持っている謎解きのアイディアや演出に関する知見を擦り合わせながら、企画を作り上げていきました。打ち合わせのたびに、SCRAPさんから謎やストーリーのアイディアが大量に出てくることに驚きました。普段から謎解きについて考えている人は、発想が違うなと思いました。

泉田_01

————— 開発にはどのくらいの時間がかかりましたか?

SCRAP 吉村:
技術的なことをわかっていない部分が多いので、私がストーリーや謎を作り、それをプロジェクションマッピングで実現できるかどうかBIRDMANさんと打ち合わせすることは何度も行いました。2016年5月頃から取り組み、完成まで半年はかかったと思います。他のリアル脱出ゲームとくらべても、完成までにかなり時間がかかりました。

BIRDMAN 泉田:
プロジェクションマッピングのCGや映像デザイン、ゲームのプログラム開発、センシング周りの開発といった制作をすべてBIRDMANで担当しまして、企画と開発を一部並行しながら進めていき、企画が決まった後の開発だけとしても、3ヶ月ほどかかりました。何度も話し合いを重ねていくなかで、残念ながらボツになったアイディアなどもかなりありました。

SCRAP 吉村:
スプーンを使用する謎があったり、謎解きで出てくるアイテムの形状が違っていたり、かなり試行錯誤しながらやりました。半年も前のプロトタイプのものとか懐かしさすらありますね(笑)

吉村_02

—————今回のプロジェクションマッピングでの開発で何が一番大変でしたか?

BIRDMAN 泉田:
「不思議な晩餐会へようこそ」のゲームプログラムには、複数のステージがあるのですが、それぞれ独立してゲームとして遊べたり、ステージごとに演出の違う映像の仕組みなどが複雑に絡み合って存在していて、それらを同時に制御するのが大変でした。ゲーム部分では、齋藤さん何か大変だったことありますか?

BIRDMAN 齋藤:
そうですね…謎のひとつに、プレイヤーがとりうる選択肢のバリエーションが多く、色んなアクションをゲーム側で管理しなければならない部分があり、そこは大変でした。単純にすべてのバリエーションを実装しようとすると120パターンの処理を作らないといけないので、条件分岐の管理などに苦労しました。全120パターンすべてを実装するわけにもいかないので、どれを削るのかもかなり大事なので。確認をしながら、調整を重ねました。

斉藤_01

BIRDMAN 泉田:
あとはデバッグの作業も大変でした。一つの不具合を見つけるために、どんなにスムーズに進めても20分はかかるゲームを一回やりきらないといけないので、とにかく時間がかかりました。

 

————— プロジェクションマッピングの映像の美しさが本当に素晴らしかったのですが、特に気に入っている映像はありますか?

BIRDMAN 泉田:
謎を解くことができると料理が出現するのですが、その演出にはかなり力が入っていると思います。料理ごとにテーブルに出現するアイテムが変わっていますし、テーブルクロスの柄などもまったく違うなど、デザイン的にも楽しんでもらえるように様々な工夫を凝らしました。

料理(料理が表示されるプロジェクションマッピングの映像は美しいので必見)

 

————— 「不思議な晩餐会へようこそ」で注目してほしいポイントはどこですか?

SCRAP 吉村:
やっぱり普段のゲームだと出来ないKinectを使った「魔法のような体験」と「プロジェクションマッピングの映像の素晴らしさ」です。普段のリアル脱出ゲームはものすごくアナログで想像力などもかなり必要なので、お子さんや初心者の方には、多少敷居が高い部分があります。ですが、今回はプロジェクションマッピングを使用した映像があるので、「晩餐会」という非日常の世界でも、その設定に入り込むことができると思います。

名称未設定-4(ゲーム参加中は思わず何度も「すごい!」と言ってしまうくらいキレイだった。)

SCRAP 吉村:
あとは身体を使って感覚的に楽しめるのも今回のポイントです。謎解きが苦手な人や、女性やお子さんでも楽しめると思うので、この機会に挑戦して欲しいです。

BIRDMAN 泉田:
魔法の部分がみどころです。自分の手にはめた指輪から魔法の演出が出たり、手に持った杖から魔法がでる、という感覚をぜひ味わってほしいです。技術的にも演出的にも、「プレイヤーが魔法を使える」ということに気をつかって作成したので、そこを楽しんでもらえるとうれしいです。

魔法(魔法は本当に楽しいのでぜひ体験してほしい)

BIRDMAN 齋藤:
自分がアクションを起こして、目の前のものが反応して、パズルが解けるのは誰でも楽しめると思います。プロジェクションマッピングで写される映像もかなりパターンが多いので、普段できないような体験をぜひ味わって欲しいですね。

3人

 

————— 最後になりますが、今後プロジェクションマッピングで何かやりたいことや挑戦したいことなどありますでしょうか?

SCRAP 吉村:
杖などのアイテムの可能性を拡げていきたいと思っています。
例えば杖で「ひよこ」と文字を書くと、映像でひよこがでてくる仕掛けがあればおもしろいなと思っています。あと今回が私の願望を詰め込んだ「魔法」「晩餐会」の世界観だったので、次は男の子が好きな世界とかやりたいですね。プロジェクションマッピングで宇宙空間とかロボット工場とかやりたいことはたくさんあります!

BIRDMAN 泉田:
今回は部屋の中でやりましたが、屋外でやってみたいですね。例えば夜の公園など広い空き地のような場所で、プロジェクションマッピングで行く先の矢印が表示されるとか。

公園

SCRAP 吉村:
それぜひやりたいですね!廃病院とかどうですか?

BIRDMAN 泉田:
良いですね!見積もりはすぐにだせますよ!(笑)

最後

 

最後に次回作を期待できるような形で、インタビューは終了した。開発に携わっている二社の貴重な話を聞くことができた。

インタビューをしてみて、今回の「不思議な晩餐会へようこそ」というプロジェクションマッピングを使用したリアル脱出ゲームが、開発までにかなりの労力があったのだとわかった。SCRAPとBIRDMANの両社がいなければできなかったイベントなのだなと知ることができた。

制作秘話を知ってからリアル脱出ゲームに行けば、さらにおもしろいこと間違いなしだと思うので、まだ未体験の人はぜひ行ってみてほしい。

■Projection Table Game vol.1「不思議な晩餐会へようこそ」

 

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